会員専用WEBサービスへの不正アクセスは「OpenSSL」に存在する脆弱性を狙ったものであることが判明(三菱UFJニコス) | ScanNetSecurity
2024.05.15(水)

会員専用WEBサービスへの不正アクセスは「OpenSSL」に存在する脆弱性を狙ったものであることが判明(三菱UFJニコス)

 三菱UFJニコスは4月18日、会員専用WEBサービスへの不正アクセスに関して、詳細を発表した。「OpenSSL」に存在する脆弱性を狙ったものであることが明らかとなった。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
「三菱UFJニコス」サイト
「三菱UFJニコス」サイト 全 2 枚 拡大写真
 三菱UFJニコスは18日、会員専用WEBサービスへの不正アクセスに関して、詳細を発表した。「OpenSSL」に存在する脆弱性を狙ったものであることが明らかとなった。

 同社では4月11日、不審なアクセスを検知し、「NEWS+PLUS」「MUFGカードWEBサービス」「DC Webサービス」などの、会員専用WEBサービスを停止。翌12日には再開したが、引き続き調査を行っていた。

 その後、今回の不正アクセスが、「OpenSSL」の脆弱性『Heartbleed』を狙ったものであることが確定。今回、同社発行のクレジットカードを保持ししているWEB会員、延べ894名の登録情報が不正閲覧されたことが判明した。国内の不正アクセス事案で、「OpenSSL」に存在する脆弱性を狙ったものが公表されたのは、これが初となる。

 不正閲覧された情報は、「カード番号(一部非表示)」「氏名」「生年月日」「住所」「電話番号」「eメールアドレス」「有効期限」「WEBサービス ID」「カード名称」「入会年月」「利用代金支払口座(金融機関名・支店名)」「勤め先名」「勤め先電話番号」など。

 同社では、「カード番号」は一部非表示となっており、不正使用の可能性は「極めて低い」としている。また「カードの暗証番号」「WEBサービスログインパスワード」は不正閲覧されていないとのこと。現在、カード不正使用や個人情報悪用の被害は確認されていない。

OpenSSL脆弱性攻撃の被害、ついに現実に……三菱UFJニコス、会員894名の情報が漏えいか

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  2. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  3. 東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

    東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

  4. 「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

    「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

  5. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  6. TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

    TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

  7. テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

    テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

  8. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  9. ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

    ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

  10. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

ランキングをもっと見る