情報提供のあった標的型攻撃メールのほとんどがアイコンなど偽装(IPA) | ScanNetSecurity
2024.05.12(日)

情報提供のあった標的型攻撃メールのほとんどがアイコンなど偽装(IPA)

IPAは、2014年第1四半期(1月から3月)における「サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)運用状況:」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
メール送信元地域別割合
メール送信元地域別割合 全 4 枚 拡大写真
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は4月25日、2014年第1四半期(1月から3月)における「サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)運用状況:」を公開した。J-CSIPは、経済産業省の協力のもと、重工や重電などの重要インフラで利用される機器の製造業者を中心に、情報共有と早期対応の場として発足したもの。同四半期では、化学業界SIGへ新たに1組織が参加して8組織となり、全体での参加組織数は46組織となった。

同四半期、J-CSIP参加組織からIPAに対し、標的型攻撃メールと思われる不審なメール等の情報提供が95件行われ(前四半期は121件)、その情報をもとにIPAからJ-CSIP参加組織への情報共有が40件(同51件)行われた。情報提供95件のうち、標的型攻撃メールとして統計対象としたのは57件(同51件)。メール送信元や不正接続先に使用されるIPアドレスは、アジア諸地域とアメリカに所属するものが多く観測された。メール種別割合では、添付ファイルを開かせることによりウイルス感染を狙うものが多数を占めている。添付ファイルは、本四半期ではほぼ全てが実行ファイルかショートカット(LNK)ファイルであり、利用者の錯誤を狙って開かせる(ダブルクリックさせる)ためのアイコン偽装などの仕掛けが施されていた。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  3. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  4. テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

    テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

  5. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  6. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

    北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

  7. サイバーセキュリティ人材、女性の平均給与は男性と約80万円差 ~ ISC2 調査

    サイバーセキュリティ人材、女性の平均給与は男性と約80万円差 ~ ISC2 調査

  8. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  10. 東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

    東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

ランキングをもっと見る