テープストレージメディアとして世界最高の面記録密度となる148ギガビット/平方インチの磁気テープを開発(ソニー) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

テープストレージメディアとして世界最高の面記録密度となる148ギガビット/平方インチの磁気テープを開発(ソニー)

 ソニーは30日、テープストレージメディアとして世界最高の面記録密度となる、148ギガビット/平方インチの磁気テープを開発したことを発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
本成果の構造、比較イメージ
本成果の構造、比較イメージ 全 1 枚 拡大写真
 ソニーは30日、テープストレージメディアとして世界最高の面記録密度となる、148ギガビット/平方インチの磁気テープを開発したことを発表した。

 この面記録密度は、現在主流である塗布型の磁気テープストレージメディアの約74倍となる。データカートリッジ1巻あたりでは185TB(テラバイト)以上の大容量データ記録が可能。

 今回ソニーでは、薄膜形成法の1つ「スパッタ法」を用い、独自に平滑な界面の軟磁性膜を開発した。これにより、結晶配向の乱れや大きさのばらつきを抑えた微細な磁性粒子を有するナノ・グレイン磁性膜を実現した。

 現在のテープストレージメディアは、磁性粉をフィルム上に塗布する塗布型の磁気テープが主流で、数10nm程度の磁性粒子を用いており、リニア記録方式LTOフォーマットの最上位データカートリッジLTO6(非圧縮)では、面記録密度が約2ギガビット/平方インチ、記録容量が2.5TB(非圧縮)となっている。ソニーが開発したナノ・グレイン磁性膜では、均一な結晶成長を可能とし、平均7.7nmという微細な磁性粒子となっている。

ソニー、世界最高の面記録密度の磁気テープ技術を開発……従来比約74倍

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  4. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  5. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  6. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  7. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  8. 早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

    早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

  9. Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

    Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

  10. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る