出荷時よりスパイウェアが同梱されている中国製スマートフォンを発見、アプリの設定変更では削除できず(グローバルワイズ) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

出荷時よりスパイウェアが同梱されている中国製スマートフォンを発見、アプリの設定変更では削除できず(グローバルワイズ)

 グローバルワイズは18日、パートナー企業であるドイツのセキュリティソフトG Dataが、出荷時よりスパイウェアが同梱されているスマートフォンを発見したことを公表した。スパイウェアは、機器のファームウェアに組み込まれていたという。

脆弱性と脅威 脅威動向
「Star N9500」はeBayなどのECサイトで現在も発売されている
「Star N9500」はeBayなどのECサイトで現在も発売されている 全 1 枚 拡大写真
 グローバルワイズは18日、パートナー企業であるドイツのセキュリティソフトG Dataが、出荷時よりスパイウェアが同梱されているスマートフォンを発見したことを公表した。スパイウェアは、機器のファームウェアに組み込まれていたという。

 このスマートフォンは、中国製Android携帯電話「Star N9500」。大手メーカー製品の模造品と言われ、世界中で販売されている。このスパイウェア「Android.Trojan.Uupay.D」は、Google Play Storeを偽装し、バックグラウンドで実行されるため、ユーザーには検出できないようになっていた。

 ファームウェア自体に組み込まれているため、アプリの設定変更では削除できない。その一方で、あらゆる個人情報をユーザーに知られずに盗み出せ、密かに新たなアプリを追加インストール可能となっている。

 G Dataプロダクトマネージャ(モバイルソリューション)のクリスチャン・ゲシュカット氏は「唯一ユーザーが見ることができるのは、実行中のプロセスにおけるGoogle Play Storeのアイコンとアプリだけであり、それ以外は、完全にアプリケーションが偽装されています」とコメントしている。

工場出荷時からスパイウェア入りの中国製スマホ、G Dataが発見

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. 未知の脆弱性を 15 個発見 ~ GMO Flatt Security の RyotaK 氏「Meta Bug Bounty Researcher Conference 2025」で世界 1 位

    未知の脆弱性を 15 個発見 ~ GMO Flatt Security の RyotaK 氏「Meta Bug Bounty Researcher Conference 2025」で世界 1 位

ランキングをもっと見る
PageTop