複数の正規サイトでマルウェアを配布した事例など紹介--技術レポート(IIJ)
IIJは、インターネットの基盤技術に関する最新の技術動向や、セキュリティ情報を紹介する技術レポート「Internet Infrastructure Review(IIR)」のVol.24を発行した。
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レポートでは期間内の主要なインシデントとして、OpenSSLの脆弱性が新たに発見され、広い範囲に影響があったこと、CDN(Contents Delivery Network)事業者のサーバに設置されたコンテンツの改ざんが発生し、複数の正規サイトでマルウェアを配布したことなどを挙げている。また、オンラインゲームへの攻撃や、香港の電子投票システムに最大300Gbpsなど、大規模なDDoS攻撃が発生した。金融機関のWebサイトなどで不正ログインによる被害が継続している。
フォーカスリサーチでは、本年発見され大きな影響を及ぼしたOpenSSLの脆弱性「Heartbleed」および「CCS Injection」について解説しているほか、国内金融機関の認証情報などを窃取するマルウェア「vawtrak」の解析結果と対策を紹介している。さらに、クラウドの安全性確認と監査制度に関して、代表的なガイドを例示し、概要を説明している。ブロードバンドトラフィックレポート、DNS最新動向も掲載している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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