ここが変だよ日本のセキュリティ 第2回「中長期的に効果の高い対策」 | ScanNetSecurity
2024.05.02(木)

ここが変だよ日本のセキュリティ 第2回「中長期的に効果の高い対策」

例を挙げれば、深夜の牛丼チェーンに店員が一人しかいない状態に誰かが最初に気づき、模倣犯が大量に発生しているようなものだ。こうした防犯体制の隙を突く犯罪が発生した場合、組織はすぐに抜本的対応ができない。ならば、そのタイムラグ期間を短くすることが課題となる。

特集 特集
パネル質問時の筆者(白浜シンポジウム会場)
パネル質問時の筆者(白浜シンポジウム会場) 全 1 枚 拡大写真
何だね君はぁ? 「どうも、汝の隣次元を愛せよ!通勤電車でもギャルゲーに没頭する、2次元殺法コンビ参上ですよ! ハッカージャパンが休刊になってしまったので、場所を変えて連載を続行することにしました。まずは、
南紀白浜にセキュリティ・シンポジウムサイバー犯罪対策を議論しに参加してきたので、それに関連したネタから始めますよ!」


●費用対効果では割り切れない

改めて警察庁や全銀協からの頻繁な注意喚起をみると、費用効果で割り切ってしまうわけにはいかない状況に思える。

そこで今度は、公開されている統計情報で考え方を参考にできるようなものはないか、違う分野の犯罪まで範囲を広げて探してみた。

平成26年1~6月で殺人件数は491件(*5)、自殺は12,752人(*6)と26倍近い。しかし、自殺者の数と殺人の数を比べて少ないからといって、費用対効果で殺人の防犯対策を削減するなどということは考えられない。同様に被害の規模感だけでは割り切れないはずで、結果の数だけを比較してはいけないことも同じであろう。

《2次元殺法コンビ》

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  2. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  3. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  4. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  5. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  6. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  7. GROWI に複数の脆弱性

    GROWI に複数の脆弱性

  8. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  9. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  10. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

ランキングをもっと見る