銀行を対象とした攻撃やATMを直接狙う攻撃など予測--2015年のサイバー犯罪(カスペルスキー)
カスペルスキーは、Kaspersky Labによる発表の抄訳として、2015年のサイバー犯罪の傾向予測を発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
また、個人情報が盗まれる被害がさらに拡大し、Apple端末のセキュリティに対する懸念が高まる可能性も指摘している。さらに、インターネットに接続したさまざまな機器に対する新たな脅威が出現し、サイバー犯罪者がネットワークプリンターなどを悪用して、企業のネットワークに侵入することを予測している。Kaspersky Labでは2015年に起こりうる脅威として、以下を挙げている。
・新サービスのApple Payを含む、仮想決済システムへの攻撃
・ATMを直接狙った攻撃
・標的型サイバー攻撃を踏襲した手法により、銀行に侵入するマルウェア
・インターネットプロトコルに関する問題が増加。古いコードに新たな脆弱性が見つかり、インターネット基盤が危険にさらされる
・ネットワークプリンタで顕在化した、インターネット接続機器への攻撃
・OS X向けの悪意あるソフトウェアが、トレントに代表されるP2Pや海賊版ソフトウェアパッケージによって拡散
・巨大なサイバー犯罪者集団が小規模な組織に分裂し、個別に活動を開始。攻撃の発信源の増加、攻撃の多様化、攻撃範囲の拡大が発生
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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