2014年にカスペルスキーがブロックした攻撃は62億件、前年より10億件増加(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2024.05.04(土)

2014年にカスペルスキーがブロックした攻撃は62億件、前年より10億件増加(カスペルスキー)

カスペルスキーは、2014年におけるサイバー脅威の状況の総括を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
数字で見る2014年
数字で見る2014年 全 2 枚 拡大写真
株式会社カスペルスキーは1月15日、2014年におけるサイバー脅威の状況の総括を発表した。これはKaspersky Lab のグローバル調査分析チーム(Global Research and Analysis Team:GReAT)によるもので、2014年はユーザのコンピュータやモバイルデバイスに対する悪意のある攻撃が大幅に増加しただけでなく、金融関連のマルウェアがさらに進化したとしている。また、Web攻撃のベクトルには変化がみられた。2013年はWeb攻撃の大半が米国とロシアの悪質なWebリソースを使って行われていたが、2014年は米国、ドイツ、オランダが上位を占めている。

2014年、同社はコンピュータやモバイルデバイスに対する62億件の悪意ある攻撃をブロックした。この数は2013年に比べて10億件の増加となっており、コンピュータユーザの38%が1年間に少なくとも1回のWeb攻撃を受けたことになる。OS Xを狙った攻撃は370万件ブロックされており、Macユーザは平均して1年間に9件の脅威に遭遇したことになる。Android端末を狙った攻撃は140万件ブロックされており、2013年の4倍となった。新規に発見されたモバイルマルウェアの数は295,500で2013年の2.8倍。モバイルバンキング型トロイの木馬は12,100種が検知され、2013年の9倍にあたる。また、Android端末に対する攻撃の53%で、金銭を狙うSMS型やバンキング型などのモバイル型トロイの木馬が使用された。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  5. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  6. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  7. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  8. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  9. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  10. トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

    トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

ランキングをもっと見る