9割超の企業がマイナンバー制度に「未対応」(帝国データバンク) | ScanNetSecurity
2025.12.06(土)

9割超の企業がマイナンバー制度に「未対応」(帝国データバンク)

 帝国データバンクは、企業のマイナンバー制度への対応および見解について調査した結果を発表した。調査期間は4月16日~30日で、全国2万3,211社が対象。1万720社から有効回答を得た(回答率46.2%)。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
マイナンバー制度への対応状況
マイナンバー制度への対応状況 全 3 枚 拡大写真
 帝国データバンクは、企業のマイナンバー制度への対応および見解について調査した結果を発表した。調査期間は4月16日~30日で、全国2万3,211社が対象。1万720社から有効回答を得た(回答率46.2%)。

 マイナンバー制度は、2015年10月から全国民への通知が開始。2016年1月からは、社会保障や税、災害対策の分野での番号の利用が始まり、企業は2016年以降、税や社会保障の手続きでマイナンバー制度に対応する必要がある。

 今夏の調査によると、企業の9割超は何らかの形でマイナンバー制度を認識していた。一方「内容も含めて知っている」という企業は約4割にとどまっており、正確な対応内容や必要性を認識している企業は少なかった。実際、マイナンバー制度への対応について「完了した」としたのは0.4%と極めて少数で、「進めている」とした企業ですら2割弱。企業の大多数(約6割)は「対応を予定しつつも何もしていない」としており、9割超の企業が「未対応」といえる状況であることが明らかとなった。

 具体的内容では、「給与システムの更新」が半数を占め、「社会保障関係書類の更新」「基本方針・取扱規程等の策定」が3割台で続いている。

 マイナンバー制度対応のための負担額は1社当たり約109万円と推計された。従業員数が多くなるにしたがって上昇し、1,000人超の企業では約581万円の負担を想定しているとのこと。

思った以上に深刻? マイナンバーに企業の9割超が「未対応」

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  2. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  3. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

  4. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  5. 病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

    病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

ランキングをもっと見る
PageTop