【Interop 2015】キャリアクラスのルータを仮想化し機能をすべてが利用可能に(シスコ) | ScanNetSecurity
2024.03.28(木)

【Interop 2015】キャリアクラスのルータを仮想化し機能をすべてが利用可能に(シスコ)

 シスコは10日、幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2015で、仮想IOS-XRルータ「Cisco IOS-XRv 9000」に関する展示を行った。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
データプレーン上に同社のルータで使われているデータパス用コードがマッピングされている
データプレーン上に同社のルータで使われているデータパス用コードがマッピングされている 全 4 枚 拡大写真
 シスコは10日、幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2015で、仮想IOS-XRルータ「Cisco IOS-XRv 9000」に関する展示を行った。

 これは同社のルータ「IOS-XR」を仮想化したもの。キャリアクラスのルータを仮想化したことで、その機能をすべて利用できることが大きな特徴となる。その構造は管理プレーン、ルーティングプロトコルを司るコントロールプレーン、データ転送を行うデータプレーンの3つのLinuxコンテナによって構成。これらがハイパーバイザー上の1つのバーチャルマシンで動作することになる。

 ただ、同社のエンジニアによると、単純にコントロールプレーンとデータプレーンを仮想化しただけでは、QOSやACLといったネットワークベンダー的な機能に弱くなってしまうという。そこで、今回の仮想ルータでは、インテルのDPDKチップを利用するのに合わせて、同社のルータで使われているデータパス用コードを仮想向けにマッピング。シングルソケットで80Gbpsと、高いパフォーマンスを確保することに成功した。

 また、現在はシングルソケットのマルチコアCPUを利用し、各コアをプレーンに振り分けているが、近い将来にはマルチソケットを、さらにその先ではマルチサーバでの利用を目指しているという。これによって、コントロールプレーンが走るサーバをセンターに置き、支社のサーバでそれを利用するといった使い方も可能になるようだ。

【Interop 2015 Vol.37】キャリアクラスのルータを仮想化……シングルソケット80Gbpsを実現

《飛田九十九@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  4. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  5. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  6. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  7. UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

    UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

  8. カーシェアサービス「RIDENOW」に登録された運転免許証画像が漏えいした可能性

    カーシェアサービス「RIDENOW」に登録された運転免許証画像が漏えいした可能性

  9. 近商ストアのサーバにランサムウェア攻撃、情報流出の痕跡は見当たらず

    近商ストアのサーバにランサムウェア攻撃、情報流出の痕跡は見当たらず

  10. 今日もどこかで情報漏えい 第22回「2024年2月の情報漏えい」プロモーションではなかった 公式 X への攻撃

    今日もどこかで情報漏えい 第22回「2024年2月の情報漏えい」プロモーションではなかった 公式 X への攻撃

ランキングをもっと見る