「ウイルスバスター」新版を発表、フェンシング太田氏とスポンサー契約(トレンドマイクロ)
トレンドマイクロは、総合セキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド 10」を7月29日から発売すると発表した。また、世界選手権で金メダルを獲得したフェンシング太田雄貴選手(森永製菓所属)とのスポンサー契約を締結した。
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太田選手については「素晴らしい選手。金メダルはもちろん、若手の育成などにも積極的で、技術だけでなくマインドも強い」とした。太田氏は、「フェンシング、そして僕を選んでくださってありがとうございます。日本初、アジア初となった金メダルも嬉しいし、今回のスポンサードも嬉しい」と述べた。また、セキュリティについてはネット社会になって、その境目がなくなってくる。近いが故にウイルスなどの脅威も身近になる。セキュリティ対策ソフトはなくてならないものとした。また、トレンドマイクロが気仙沼で次世代育成の場を主催してくださるので、自分のすべてを伝えたい。そしてチャンスがあればオリンピックにも出たいと意欲を示した。
「ウイルスバスター クラウド 10」についてエバ氏は、ウイルスバスターがデジタルライフに必要な10の理由として「SNS」「Web閲覧」「ネットバンキング」「ネットショッピング」「動画視聴」「仕事」「遊び」「共有」「通信」「学習」が安心して行えることを挙げ、そのために新機能や機能拡張を含む同社のテクノロジーを注ぎ込んだとした。またエバ氏は新機能「クラウドストレージスキャン」でのデモを実施した。この機能は、クラウドストレージ上のファイルのウイルススキャンを行うというもの。スキャンはクラウド上のCPUリソースを使用するため、ローカルPCに負荷がかからない。今回はWindows 10と親和性が高くなった「OneDrive」に対応したが、他のサービスへの展開も視野に入れているという。
続いて、取締役副社長である大三川彰彦氏が同社のコンシューマビジネスについて発表した。大三川氏は同社のビジョン「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現」およびミッション「お客様のデジタルライフやITインフラを脅威から守る」を紹介し、そのコンセプトを「Enjoy Your Digital Life Safely, as a Family」と「家族も同様に」を追加しアップデートした。また、コンシューマユーザを取り巻く環境の変化として「個人の守るべきデバイス」「クラウドのセキュリティ懸念」「デジタルライフの困りごと」が増加しているとした。トレンドマイクロは「マルチデバイスの保護」「クラウドの安全利用」「コンシェルジュサービスによるデジタルライフのサポート」により、ユーザに最適なセキュリティを価値として提供するとした。
これらを受け、新製品では「ウイルスバスター クラウド」をマルチデバイス化、さらにデジタルライフサポートを付帯したバージョン、そしてモバイル端末向け「ウイルスバスター モバイル」のラインアップとなり、ダウンロード版は1年、2年、3年版、ダウンロード版は1年版と3年版が用意される。「ウイルスバスター クラウド 10」はWindows 10対応、クラウドストレージスキャン、マルチデバイス対応のほか、情報漏えい対策機能がマイナンバー対応となった。「ウイルスバスター モバイル」では、銀行の偽アプリ対策、銀行アプリ利用時のWi-Fiセキュリティチェック、アプリの管理機能が新たに搭載され、Web脅威対策がiOSデバイスの「Safari」に対応した。同社マーケティング本部プロダクトマネジメント部コンシューマプロダクト課の課長である石橋達司氏によるデモも行われた。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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