マルウェアに感染したCisco社製ルータを探索するアクセスを観測(警察庁) | ScanNetSecurity
2025.12.08(月)

マルウェアに感染したCisco社製ルータを探索するアクセスを観測(警察庁)

警察庁は、「SYNful Knock」マルウェアに感染したCisco社製ルータを探索していると考えられるアクセスを観測したとして、「@police」において注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
マルウェアに感染したCisco 社製ルータを探索するアクセスの発信元組織別の推移状況(9月16 日0時 ~ 9月19 日14 時)
マルウェアに感染したCisco 社製ルータを探索するアクセスの発信元組織別の推移状況(9月16 日0時 ~ 9月19 日14 時) 全 1 枚 拡大写真
警察庁は9月20日、「SYNful Knock」マルウェアに感染したCisco社製ルータを探索していると考えられるアクセスを観測したとして、「@police」において注意喚起を発表した。このマルウェアは「SYNful Knock」と呼ばれるもので、Cisco社製ルータに感染し、バックドアを作成して攻撃者の遠隔操作を可能にする。米セキュリティ企業が9月15日に公表した。

9月16日には、米ミシガン大学の研究者グループがこのマルウェアに感染しているルータの探索を実施、同マルウェアと同様の応答を返す79台のホストを発見した。9月17日には、特定の非営利組織も同様の探索を行っており、同庁ではこれらの探索パケットを観測している。しかし、9月18日21時から19日0時にかけて、前述のいずれのものと異なるIPアドレスからの探索活動を観測したという。

このIPアドレスは、クラウドホスティングサービスを行う企業が管理する日本国以外の特定の国に割り当てられたIPアドレスであり、攻撃者が探索活動を実施している可能性も考えられるとしている。マルウェアについて公表したセキュリティ企業によると、ルータの管理者パスワードを初期値のまま運用している、あるいはその情報が漏えいしていることが原因として考えられるとしており、同庁ではパスワードやその管理方法について再点検するよう勧めている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  4. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  5. サイバー攻撃、他人事(ひとごと)でなく自社に起こり得る現実的脅威

    サイバー攻撃、他人事(ひとごと)でなく自社に起こり得る現実的脅威

ランキングをもっと見る
PageTop