モバイルマルウェア感染の被害額、1台あたり106万円--グローバル調査(ルックアウトジャパン) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

モバイルマルウェア感染の被害額、1台あたり106万円--グローバル調査(ルックアウトジャパン)

ルックアウトジャパンは、「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」の調査結果を同社ブログで発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」
「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」 全 2 枚 拡大写真
ルックアウトジャパン株式会社は2月29日、「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」の調査結果を同社ブログで発表した。同調査は、Forbes誌の「Global 2000」の企業のITおよびITセキュリティ分野の従事者588名を対象としたもの。調査結果によると、モバイルマルウェア感染による損害額は、感染端末すべてを調査・復旧した場合の直接費用に加え、コンプライアンス違反や信用の喪失といった間接費用も含み、感染端末1台あたり1,062,320円(9,485米ドル)の損失となることがわかった。

実際に今回の調査対象企業のモバイル端末の平均3%に当たる1,700台以上の端末がマルウェアに感染していると考えられるとしている。また、社員のデータアクセス内容を適切に把握していると回答しているITセキュリティ担当者は56%で、社員の利用実態を把握し切れていないことも明らかになっている。2014年から2015年の間にモバイル端末で閲覧できる業務関連データは43%増加しており、今後2年間で少なくとも50%増加すると予測している。モバイル端末でアクセス可能な機密情報保護の重要性を認識しているのは回答者のうち36%にとどまっているが、今後はさらに認識が高まるとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  4. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  5. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  6. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  7. UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

    UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

  8. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  9. 「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度に新たに 2 類を創設、価格要件を緩和

    「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度に新たに 2 類を創設、価格要件を緩和

  10. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る