ISC DHCPにDoSの脆弱性、対策版のリリースまで通信の制限など呼びかけ(JVN) | ScanNetSecurity
2025.10.14(火)

ISC DHCPにDoSの脆弱性、対策版のリリースまで通信の制限など呼びかけ(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、ISC DHCPにDoSの脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月8日、ISC DHCPにDoSの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.9。ISC DHCPサーバは、プロセス間通信や制御を行うために使用するTCPポートへの同時接続数を適切に制限していないことが原因で、攻撃者は大量のTCP接続を確立することでDHCPサーバの処理を妨げることが可能となる。

影響を受けるバージョンは、「DHCP 4.1.0 から 4.1-ESV-R12-P1 まで」「DHCP 4.2.0 から 4.2.8 まで」「DHCP 4.3.0 から 4.3.3-P1 まで」。また、これらより古いサポートが終了しているバージョンにも本脆弱性の影響を受ける可能性がある。さらに、本脆弱性の影響を受けるリスクが最も高いのはOMAPIポートであるとしている。

開発者は3月に対策コードを追加した新バージョンをリリースする予定であり、対策方法として、信頼できるホスト以外からの通信を遮断することや、OMAPIやフェイルオーバー機能を使用していないのであれば無効化するなどを挙げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 自称 “トヨタカローラ ペネトレーション” を武器にサイバー犯罪帝国に挑んだ研究者

    自称 “トヨタカローラ ペネトレーション” を武器にサイバー犯罪帝国に挑んだ研究者

  2. 竹内製作所の連結子会社にランサムウェア攻撃、サーバに保管されている一部のファイルが暗号化

    竹内製作所の連結子会社にランサムウェア攻撃、サーバに保管されている一部のファイルが暗号化

  3. 古野電気への不正アクセス、高度な手法を用いてのサイバー攻撃を受けたと判断

    古野電気への不正アクセス、高度な手法を用いてのサイバー攻撃を受けたと判断

  4. 銀行内部の顧客格付け情報が漏えい 常陽銀行

    銀行内部の顧客格付け情報が漏えい 常陽銀行

  5. 日本セラミックへのランサムウェア攻撃、新たに取引先・関係者に関する情報流出が判明

    日本セラミックへのランサムウェア攻撃、新たに取引先・関係者に関する情報流出が判明

ランキングをもっと見る
PageTop