より高価値なデータが狙われ、オンライン犯罪は大規模化--分析レポート(日本IBM) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

より高価値なデータが狙われ、オンライン犯罪は大規模化--分析レポート(日本IBM)

日本IBMは、「IBM X-Force 脅威に対するインテリジェンス・レポート:2016年(日本語版)」を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
2015年のセキュリティ問題
2015年のセキュリティ問題 全 1 枚 拡大写真
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は4月7日、「IBM X-Force 脅威に対するインテリジェンス・レポート:2016年(日本語版)」を発表した。同レポートは、IBM X-Forceの活動をまとめたレポートとして、四半期ごとの動向と1年間の動向について記載している。レポートでは2016年のポイントとして、「高価値なデータが侵害される傾向が高まる」「デジタル世界における犯罪組織の台頭」「モバイル・マルウェアの進歩」「マルウェア攻撃が国境を越えて移動」を挙げている。

「高価値なデータが侵害される傾向が高まる」では、2015年は医療関連のPII(Personally identifiable information)や高機密データなど、より高価値なデータが侵害されるケースが見られた。2015年はヘルスケア業界における大規模な侵害が5件公表され、合計1億件近くの患者データが流出した。「デジタル世界における犯罪組織の台頭」では、オンライン犯罪の大規模化と精巧化が顕著で、その要因として本格的な犯罪組織によるデジタル犯罪への関与と投資の増加、それによって組織化された作戦の数が増加したことを挙げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. 東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

    東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

  3. セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

    セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

  4. フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

    フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

  5. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  6. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  7. インフォマート 公式 Facebook ページに不正ログイン

    インフォマート 公式 Facebook ページに不正ログイン

  8. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データが閲覧可能な状態に、154,650 人分のダウンロード確認

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データが閲覧可能な状態に、154,650 人分のダウンロード確認

  9. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  10. ガートナー クラウドクッキング教室 ~ CCoE 構築の重要性

    ガートナー クラウドクッキング教室 ~ CCoE 構築の重要性

ランキングをもっと見る