2015年はサイバー犯罪の「記録的な1年」、ランサムウェアの進化も顕著に(ウェブルート) | ScanNetSecurity
2026.07.26(日)

2015年はサイバー犯罪の「記録的な1年」、ランサムウェアの進化も顕著に(ウェブルート)

ウェブルートは、「ウェブルート脅威レポート2016」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
ウェブルートの製品戦略およびテクノロジーアライアンスのVPであるチャド・バッカー氏
ウェブルートの製品戦略およびテクノロジーアライアンスのVPであるチャド・バッカー氏 全 3 枚 拡大写真
ウェブルート株式会社は4月19日、「ウェブルート脅威レポート2016」を発表した。同レポートは、同社の「Webroot Threat Intelligence Platform」が検知し分析した情報をまとめ、洞察を加えたたもの。レポートの対象となった2015年のサイバー犯罪について、同社の製品戦略およびテクノロジーアライアンスのVPであるチャド・バッカー氏は「記録的な1年になった」と評した。

その理由として、マルウェアや不正なIP、Webサイト、モバイルアプリが前年よりも多く見つかったという。特にポリモーフィックマルウェアの増加が顕著で、しかもその97%が特定のエンドポイントに対してユニークなものであり、チャド氏は「シグネチャ依存のセキュリティは役に立たない」と指摘した。

また、ランサムウェアの進化にも触れた。攻撃者はIP匿名サービスを利用するケースが増えているほか、第三者からランサムウェアをライセンス利用する(ランサムウェア・アズ・ア・サービス)ケースも増えているという。スレッドインジェクションやプロセスハロウイングなどの手法により、検知が難しくなっているとした。

攻撃に使用するIPアドレスも増加し、2015年は3,200万件の新しい不正IPアドレスが確認された。まったく新しい不正IPが1日に追加された最大の件数は、2014年の85,000件から2015年は10万件を記録した。不正IPをホストしている国では、ロシアと中国が2014年に比べて大幅に減少した。これはジオロケーションなどのツールが効果をあげたためだという。日本は一気に3位まで上がっているが、これは件数の増加もあるが、ロシアと中国の減少が要因として大きいとした。

フィッシングにおいては、ターゲットがこれまでの金融カテゴリからITカテゴリへと変化がみられた。ターゲットとなった企業のベスト3は、ITではGoogle、Dropbox、Yahoo、金融ではPayPal、Wells Fargo、Bank of Americaとなっている。モバイルアプリでは、不正なモバイルアプリの60%がトロイの木馬であり、またAndroidの脆弱性によって、10億以上のデバイスをアップデートする必要があった。iOSでは、200万以上のデバイスがTrojan XcodeGhostに感染した。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. Docker 設定とルータ不具合が原因 ~ ワサビの開発環境端末に不正アクセス

    Docker 設定とルータ不具合が原因 ~ ワサビの開発環境端末に不正アクセス

  2. 日本大学の学生・卒業生 9 名のアカウントに不正アクセス、スパムメール送信の踏み台に

    日本大学の学生・卒業生 9 名のアカウントに不正アクセス、スパムメール送信の踏み台に

  3. 富山県立大学の Microsoft 365 学生アカウントから大量の迷惑メール送信

    富山県立大学の Microsoft 365 学生アカウントから大量の迷惑メール送信

  4. 海上ヘリ基地反対協議会に「極めて悪質なサイバー攻撃」 他団体の問合せフォーム悪用で大量自動返信

    海上ヘリ基地反対協議会に「極めて悪質なサイバー攻撃」 他団体の問合せフォーム悪用で大量自動返信

  5. 標的型攻撃メール訓練サービス「HENNGE Tadrill」が MCP サーバ提供

    標的型攻撃メール訓練サービス「HENNGE Tadrill」が MCP サーバ提供

ランキングをもっと見る
PageTop