攻撃者は防御側の対策を想定した上で攻撃している--J-CSIPレポート(IPA)
IPAは、2016年1月~3月の四半期における「サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)運用状況」を公開した。
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情報提供のあった177件のうち、標的型攻撃メールとみなした情報は27件であった。注意を要する特徴については、前四半期と同様にzip形式の添付ファイルはすべて暗号化されていた。また、年末年始の挨拶等を装う手口の攻撃メールは過去の同時期に観測した攻撃に酷似しており、長期的にくり返している攻撃である可能性が高いとしている。さらに、メールに添付されたPDFファイル自体は無害だが、そのPDFファイルの文中に悪意のあるWebサイトのURLリンクを記載し、誘導しようとする攻撃を確認したという。いずれの特徴も、攻撃者は防御側の対策を想定した上で攻撃を行っていると考えられるとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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