BINDの脆弱性を悪用するツールにより、サーバを停止させるアクセスを観測(警察庁) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

BINDの脆弱性を悪用するツールにより、サーバを停止させるアクセスを観測(警察庁)

警察庁は、@policeにおいて「BIND の脆弱性(CVE-2016-2776)を標的とした無差別な攻撃活動の観測」について発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
BIND の脆弱性(CVE-2016-2776)を標的とするアクセス件数の推移 (10 月4日18 時~20 時)
BIND の脆弱性(CVE-2016-2776)を標的とするアクセス件数の推移 (10 月4日18 時~20 時) 全 1 枚 拡大写真
警察庁は10月5日、@policeにおいて「BIND の脆弱性(CVE-2016-2776)を標的とした無差別な攻撃活動の観測」について発表した。これは、DNSサーバソフトである「BIND」の開発元が9月27日に公表した深刻な脆弱性を標的とする攻撃を、同庁の定点観測システムが観測したというもの。この脆弱性は、細工したDNSリクエストを送信するだけでBINDを異常終了させ、DNSサーバを動作停止させることが可能であるとされている。

また、日本国内の複数の組織から、脆弱性の情報とともにインターネット上に同脆弱性を悪用する攻撃ツールが公開されている旨の注意喚起が順次公表されている。今回観測されたアクセスは、宛先ポート53/UDPに対して細工されたDNSリクエストを送信するもので、そのリクエスト内容は、インターネット上に公開されている攻撃ツールを動作させた際に送信される内容と酷似していたという。同庁では、BINDによりDNSサーバを運用している管理者に対し、バージョンの確認と最新バージョンへのアップデートを呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop