2017年は「モバイルがモバイルを狙う」--AFCCニュース(EMCジャパン) | ScanNetSecurity
2023.03.22(水)

2017年は「モバイルがモバイルを狙う」--AFCCニュース(EMCジャパン)

EMCジャパン RSA事業本部は、フィッシングやオンライン犯罪関連ニュース「Monthly AFCC NEWS Vol.98」を発行した。

脆弱性と脅威 脅威動向
2017年は「モバイルがモバイルを狙う」--AFCCニュース(EMCジャパン)
2017年は「モバイルがモバイルを狙う」--AFCCニュース(EMCジャパン) 全 2 枚 拡大写真
EMCジャパン株式会社 RSA事業本部は12月12日、フィッシングやオンライン犯罪関連ニュース「Monthly AFCC NEWS Vol.98」を発行した。同ニュースは、RSAが提供するフィッシングサイト閉鎖サービス「RSA FraudAction」の中核であるAFCC(Anti-Fraud Command Center:不正対策指令センター)がまとめたもの。今号ではトピックとして「IoT機器をバックドアにして吹き荒れる DDoSボットMIRAIの嵐」および「2017グローバル オンライン不正・犯罪予測」を取り上げている。

RSAでは、秒間1テラビットのDDoS攻撃を実行できるという、IoTベースの有料ボットネットサービスの広告を地下市場で発見したという。その利用料は、攻撃者に使えるデバイスの数が5万台で4,600ドル、10万台なら7,500ドルであった。こうしたデバイスは、浸透しすぎて存在することさえ忘れられたようなIoT機器、主にCCTVセキュリティカメラ、デジタルビデオレコーダ、ルータなどで、ボット「Mirai」も狙っている。レポートでは予防策として、「パスワードの堅牢化」「リモートWANアクセスの制限もしくは使用停止」「SSH(22)、Telnet(23)、HTTP/HTTPS(80/443)のポートを確実に閉じる」などを挙げている。

2017年のグローバル オンライン不正・犯罪予測では、ICチップ搭載クレジットカード規格「EMV」の普及により、不正行為は対面決済から非対面決済へ大きく移行するとみている。また、モバイルによるモバイルを標的としたサイバー犯罪の増加を予測している。これはモバイルの取引量がWebの取引量を上回る予想を受けたもので、モバイルアプリからの不成功が増加するとしている。そして、フィッシング詐欺が巧妙化し、カード所有者の情報を狙う攻撃が増加するとみている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、東京海上日動火災保険のメールデータが流出した可能性

    富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、東京海上日動火災保険のメールデータが流出した可能性

  2. 浄化槽システム開発委託先でノートPC紛失「高度なセキュリティで漏えいリスクはない」と公表遅れる

    浄化槽システム開発委託先でノートPC紛失「高度なセキュリティで漏えいリスクはない」と公表遅れる

  3. Azure AD おまえもか、クラウド オンプレ両参加のデバイスに潜む危険

    Azure AD おまえもか、クラウド オンプレ両参加のデバイスに潜む危険

  4. 富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、岩崎通信機グループのメールデータが流出した可能性

    富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、岩崎通信機グループのメールデータが流出した可能性

  5. サイバー攻撃の動機 セキュリティ企業に恥をかかせる

    サイバー攻撃の動機 セキュリティ企業に恥をかかせる

  6. メールアドレス手入力ミス 統一地方選挙立候補予定者の個人情報誤送信、送信先音信不通

    メールアドレス手入力ミス 統一地方選挙立候補予定者の個人情報誤送信、送信先音信不通

  7. 富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、京セラのメールデータの一部が外部流出した可能性

    富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、京セラのメールデータの一部が外部流出した可能性

  8. 金沢大学同窓会員8,910件記録したUSBメモリ紛失するも暗号化済み

    金沢大学同窓会員8,910件記録したUSBメモリ紛失するも暗号化済み

  9. Microsoft OneNote形式のファイルを悪用した Emotet の新たな手口を確認

    Microsoft OneNote形式のファイルを悪用した Emotet の新たな手口を確認

  10. “判明した時点で第一報的公表を検討することが望ましい” ~「サイバー攻撃被害に係る情報の共有・公表ガイダンス」公表

    “判明した時点で第一報的公表を検討することが望ましい” ~「サイバー攻撃被害に係る情報の共有・公表ガイダンス」公表

ランキングをもっと見る