2017年は「モバイルがモバイルを狙う」--AFCCニュース(EMCジャパン)
EMCジャパン RSA事業本部は、フィッシングやオンライン犯罪関連ニュース「Monthly AFCC NEWS Vol.98」を発行した。
脆弱性と脅威
脅威動向

RSAでは、秒間1テラビットのDDoS攻撃を実行できるという、IoTベースの有料ボットネットサービスの広告を地下市場で発見したという。その利用料は、攻撃者に使えるデバイスの数が5万台で4,600ドル、10万台なら7,500ドルであった。こうしたデバイスは、浸透しすぎて存在することさえ忘れられたようなIoT機器、主にCCTVセキュリティカメラ、デジタルビデオレコーダ、ルータなどで、ボット「Mirai」も狙っている。レポートでは予防策として、「パスワードの堅牢化」「リモートWANアクセスの制限もしくは使用停止」「SSH(22)、Telnet(23)、HTTP/HTTPS(80/443)のポートを確実に閉じる」などを挙げている。
2017年のグローバル オンライン不正・犯罪予測では、ICチップ搭載クレジットカード規格「EMV」の普及により、不正行為は対面決済から非対面決済へ大きく移行するとみている。また、モバイルによるモバイルを標的としたサイバー犯罪の増加を予測している。これはモバイルの取引量がWebの取引量を上回る予想を受けたもので、モバイルアプリからの不成功が増加するとしている。そして、フィッシング詐欺が巧妙化し、カード所有者の情報を狙う攻撃が増加するとみている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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