ワッセナー・アレンジメントに関する交渉決裂、exploit の輸出問題は未解決~多少の進展あれど歩みは遅く (The Register) | ScanNetSecurity
2025.12.25(木)

ワッセナー・アレンジメントに関する交渉決裂、exploit の輸出問題は未解決~多少の進展あれど歩みは遅く (The Register)

共同で交渉にあたったケイティ・ムスリ氏は、Microsoft社にバグ・バウンティ制度を開始するよう促し、現在Luta Security社を経営する女性だが、この状況を「ガッカリだ」と表現し、アメリカの次期政権が取り組むべき問題になったと述べた。

国際 TheRegister
アメリカの交渉担当者とその他の40か国とのあいだで行われたエクスプロイト輸出の状況に関する交渉が決裂したことで、セキュリティ研究者たちは消え去らない不安に直面している。

この交渉が関係するのは、軍縮協定であるワッセナー・アレンジメント。この協定では、参加国がある種の兵器や「軍民両用製品」の輸出を制限することで合意している。従来、この協定が対象とするのは通常兵器のみだったのだが、2013年12月に新たな文言が追加された。サイバー戦争で使用される可能性のあるソフトウェア・ツール、とりわけ、脆弱性のあるプログラムやサーバーに対してエクスプロイト攻撃を実行するコードの輸出を禁止したものだ。

不幸なことに、ITセキュリティの専門家が日常的に使用するソフトウェアもこの修正されたルール上では兵器として分類されかねないのだ。ネットワークに関するあらゆるテストやセキュリティの確保にとって重要なステップは、そのネットワークに攻撃を加えてセキュリティホールがどこにあるのかを見つけることだ。そしてそのためにはエクスプロイトコードを使う必要がある。

  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《The Register誌特約記事》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

    元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

  2. 給与計算クラウドをネタにメール訓練実施 → サービス元がフィッシング注意喚起を発令

    給与計算クラウドをネタにメール訓練実施 → サービス元がフィッシング注意喚起を発令

  3. バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

    バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

  4. 駿河屋.JP への不正アクセス、30,431 件のカード情報漏えいの可能性

    駿河屋.JP への不正アクセス、30,431 件のカード情報漏えいの可能性

  5. HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

    HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

ランキングをもっと見る
PageTop