IoTサイバー攻撃、2年半の観測結果から見えてきた元凶…横浜国大 吉岡准教授 | ScanNetSecurity
2026.07.03(金)

IoTサイバー攻撃、2年半の観測結果から見えてきた元凶…横浜国大 吉岡准教授

Security Days Tokyo Spring 2017、初日の基調講演で、横浜国立大学大学院 吉岡克成准教授が、2年半にわたって観測したIoT機器へのサイバー攻撃の実態についての発表を行った。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
横浜国立大学大学院 吉岡克成准教授
横浜国立大学大学院 吉岡克成准教授 全 10 枚 拡大写真
横浜国立大学大学院 吉岡 克成 准教授が2年半にわたって観測したIoT機器へのサイバー攻撃の実態についての講演をレポートする。本発表は3月に開催された Security Days Tokyo Spring 2017 初日の基調講演で行われた。

吉岡准教授は、情報通信研究機構(NICT)でインターネットモニタリングのプロジェクトにもかかわっていた研究者。その吉岡氏は、横浜国大でも独自のインターネット観測システムを構築し、とくにIoT機器に対する攻撃トラフィックの解析を行っている。基調講演では、その観測結果から得られた興味深い知見が披露された。

●観測手法はダークネット、ハニーポット、アクティブスキャン

昨年、Webカメラがボットネット化され大量のDDoSトラフィックを発生させる攻撃が明るみにでた。IoT機器に対するサイバー攻撃と、そのIoT機器によるサイバー攻撃の実態が現実のものと改めて認識されたわけだが、実際、どの程度危険な状態なのか。攻撃はどこまで広がっているのか。

その実態を定量的にとらえるため、吉岡准教授らはIoT機器に特化したインターネット観測システムを構築したという。

同大学が構築した観測システムは、ダークネット観測とハニーポットを使った受動的なものと、オープンプロトコル(Telnet、FTP、Web他)、バックドアポートへのスキャンやアクセスによる能動的なものの2つの方式で構成される。

組織にまとめて割り当てられたIPアドレスのうち未使用部分であるダークネットに対する観測では、攻撃スキャンまでは検知できるが、その後の活動まではわからない。脆弱性のあるホストを演じるサーバーをおとりとして立てるハニーポットを利用して、送り込まれたマルウェアを捕捉して解析した。

能動的な観測では、ハニーポットで観測された攻撃元(ボット化されたIoT機器など)、Censysというミシガン大学が公開しているサイトの情報から、マルウェアの感染状況や攻撃可能なIoT機器の状況を調べた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《中尾 真二》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 日経225構成企業の217社で情報漏えいを確認

    日経225構成企業の217社で情報漏えいを確認

  2. サイバー犯罪者が犯行現場に残した「セルフィー」1,500 万枚を LLM 分析

    サイバー犯罪者が犯行現場に残した「セルフィー」1,500 万枚を LLM 分析

  3. セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法について解説

    セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法について解説

  4. 市の男性職員(40代)が住民記録システムを操作して元親族の個人情報を閲覧し懲戒処分に

    市の男性職員(40代)が住民記録システムを操作して元親族の個人情報を閲覧し懲戒処分に

  5. 現代仏壇に不正アクセス、親会社である株式会社はせがわが保有する個人情報には影響無し

    現代仏壇に不正アクセス、親会社である株式会社はせがわが保有する個人情報には影響無し

ランキングをもっと見る
PageTop