ランサムウェア「WannaCry」感染PCによるアクセスが増加(警察庁) | ScanNetSecurity
2025.12.06(土)

ランサムウェア「WannaCry」感染PCによるアクセスが増加(警察庁)

警察庁は、「ランサムウェア『WannaCry』に感染したPCからの感染活動とみられる445/TCPポート宛てアクセスの観測について」を重要情報として発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
「WannaCry」に感染したPC からの感染活動とみられる不審な通信パケット(445/TCP ポート宛)の発信元IP アドレス数の推移
「WannaCry」に感染したPC からの感染活動とみられる不審な通信パケット(445/TCP ポート宛)の発信元IP アドレス数の推移 全 1 枚 拡大写真
警察庁は5月19日、「ランサムウェア『WannaCry』に感染したPCからの感染活動とみられる445/TCPポート宛てアクセスの観測について」を重要情報として発表した。同庁では、世界で大規模な感染被害を発生させているランサムウェア「WannaCry」の検体の解析を進めており、WannaCryに感染したPCは接続されているネットワーク上で感染活動を行い、その際に宛先ポート445/TCPに対して特徴的なデータを含む不審な通信パケットを発信することが判明した。

そこで同庁は、インターネット定点観測システムにより、前述の特徴的なデータを含む通信パケットの動向について分析したところ、5月12日から現在に至るまで、感染PCが感染活動を継続している可能性が高いことが分かった。特に、ロシア、米国、台湾のIPアドレスからのパケットが多い。同庁では、マイクロソフトが公開する「MS17-010」などのパッチの適用や、パッチ未適用のPCの感染確認などの対策、対応を行うよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

  2. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  3. 病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

    病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

  4. ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

    ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

  5. 広島工業大学にサイバー攻撃、学生 教職員の個人情報漏えいの可能性

    広島工業大学にサイバー攻撃、学生 教職員の個人情報漏えいの可能性

ランキングをもっと見る
PageTop