中国の「APT10」、日本の官公庁や製造業、メディアなどを狙う攻撃が活発化(ファイア・アイ)
ファイア・アイは、中国のサイバー・スパイ・グループ「APT10」の2017年前半の活動について発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
2017年初頭に国内企業・組織を狙った攻撃キャンペーンでは、当時APT10特有とされていた「HAYMAKER」や「BUGJUICE」といったバックドアを仕掛けるマルウェアが検出されている。また、ターゲットの設定方法も、過去の手法と一致しているため、引き続き同じ組織がAPT10を支援していると推測している。
具体的には、「科学研究の年間予算」に関連したメールを日本の官公庁に向けて送付したほか、 中国の防衛戦略や、金正統(キム・ジョンナム)暗殺などのニュースを装ったメールで、日本の製造業を何度も標的とした痕跡、また日本のメディア・エンターテイメント企業を標的にしていることも確認されたという。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》