「WannaCry」のワーム活動が拡散する土壌は十分にあった--上半期レポート(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2026.05.17(日)

「WannaCry」のワーム活動が拡散する土壌は十分にあった--上半期レポート(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、日本国内および海外でのセキュリティ動向を分析した報告書「2017年上半期セキュリティラウンドアップ:ランサムウェアの多様化が生んだ『WannaCry』の深刻な被害」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
日本におけるランサムウェア検出台数推移
日本におけるランサムウェア検出台数推移 全 4 枚 拡大写真
トレンドマイクロ株式会社は9月21日、日本国内および海外でのセキュリティ動向を分析した報告書「2017年上半期セキュリティラウンドアップ:ランサムウェアの多様化が生んだ『WannaCry』の深刻な被害」を公開した。報告書によると、2017年上半期に全世界で検出された脅威(ファイル、メール、Web)の合計数は380億以上となった。このうち340億をメールが占め、不正ファイル数は30億、不正URLへのアクセス数は6億であった。主要な攻撃経路としてスパムメールを用いるランサムウェアやBECが依然として猛威を振るっている。。

また同半期は、ランサムウェアの国内検出台数が2万1,600台を記録した。特に、5月中旬に世界的な攻撃が確認されたランサムウェア「WannaCry」が猛威を振るい、6月末までの2カ月弱で、国内で6,700台以上の検出が確認された。これは、同半期に国内で検出されたランサムウェアの約31%を占めた。また、引き続き世界的にランサムウェアの新種が登場しており、2017年4月~6月には過去最大の110種の新種ランサムウェアを確認した。

「WannaCry」とその後登場した「Petya」は、既存のランサムウェアにWindowsの「SMBv1の脆弱性(MS17-010:CVE-2017-0144)」を利用するなどのネットワークワーム活動が追加されたもの。ワーム活動を行うためには、侵入対象のポート445への直接アクセスが必要だが、その成功率は低いとみられていた。

それでも感染が拡大したのは、ポート445への直接アクセスが可能だったことであり、同社が5月18日に「Shodan」で実施した調査では、全世界で50万件以上、日本でも3万件近くが同ポートを開放していた。この7割以上が「SMBv1サーバ」を使用していると推測されるため、WannaCryのワーム活動により拡散する土壌は十分に存在していたとみている。

レポートではこのほか、国内のオンライン銀行詐欺ツール検出台数が、昨年同期比約1.3倍に増加していることや、ランサムウェア「多様化」の傾向が日本にも流入していること、6カ月間で240万件の重要情報を侵害した「公開サーバへの攻撃」、IT発展の裏側で未成年者のサイバー犯罪逮捕事例が連続して発生していることなどを紹介している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 日本のセキュリティ環境向上へ ~ GMOサイバーセキュリティ大会議2025開催

    日本のセキュリティ環境向上へ ~ GMOサイバーセキュリティ大会議2025開催

  2. IPA、PSIRT の体制整備と運用支援を無償で実施

    IPA、PSIRT の体制整備と運用支援を無償で実施

  3. 底なしのウサギの穴で発見したもの ~ 農業用トラクターから見えた IoT セキュリティの構造的問題

    底なしのウサギの穴で発見したもの ~ 農業用トラクターから見えた IoT セキュリティの構造的問題

  4. あいおいニッセイ同和損害保険からの出向者がトヨタ自動車の内部情報を不適切に提供

    あいおいニッセイ同和損害保険からの出向者がトヨタ自動車の内部情報を不適切に提供

  5. 2りんかんイエローハットに不正アクセス、「2りんかんアプリ」で個人情報漏えいの可能性

    2りんかんイエローハットに不正アクセス、「2りんかんアプリ」で個人情報漏えいの可能性

ランキングをもっと見る
PageTop