工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第9回「勤怠簿」 | ScanNetSecurity
2026.07.03(金)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第9回「勤怠簿」

「私もそう思います。差し出がましいことを申し上げるようで恐縮ですが、吉沢は容疑者からはずしてよいのではないでしょうか?」

特集 フィクション
>>前回

サムズブロスはサムズワンズの隣の駅にあった。どうせなら歩いて行ける場所にすればいいのに、と思いながら向かう。

山岡が連絡しておいてくれたおかげで、受付で名前を告げるとすぐに総務の人間が出てきてくれた。

「柏木と申します。事情はうかがっておりますので、なんなりとお申し付けください」

まだ新入りっぽいスーツ姿のガキだったが、さすがに総務だけあって礼儀正しい。

「どうも、工藤です」

オレが社会人にあるまじき挨拶を返しても柏木は嫌な顔をせず、会議室に通してくれた。小さな会社だが、よく教育されてる。

「サムズワンズの山岡さんに言われて、吉沢の勤怠記録はプリントアウトしてきました」

オレが腰掛けると、柏木はすぐに数枚の紙を差し出した。社内勤怠管理システムから出力した吉沢の記録だ。ていねいなことに、犯行時刻の箇所にマーカーが引いてある。確かにいたんだろう。

《一田 和樹》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 日経225構成企業の217社で情報漏えいを確認

    日経225構成企業の217社で情報漏えいを確認

  2. サイバー犯罪者が犯行現場に残した「セルフィー」1,500 万枚を LLM 分析

    サイバー犯罪者が犯行現場に残した「セルフィー」1,500 万枚を LLM 分析

  3. セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法について解説

    セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法について解説

  4. 市の男性職員(40代)が住民記録システムを操作して元親族の個人情報を閲覧し懲戒処分に

    市の男性職員(40代)が住民記録システムを操作して元親族の個人情報を閲覧し懲戒処分に

  5. 現代仏壇に不正アクセス、親会社である株式会社はせがわが保有する個人情報には影響無し

    現代仏壇に不正アクセス、親会社である株式会社はせがわが保有する個人情報には影響無し

ランキングをもっと見る
PageTop