DMARCの国内ISP導入事例 | ScanNetSecurity
2020.02.19(水)

DMARCの国内ISP導入事例

DMARCとはどういったものか。その概要と関連技術(ARC、BIMI)について、そして国内導入事例をまとめたい。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
DMARCとは?国内導入事例
DMARCとは?国内導入事例 全 10 枚 拡大写真
実務家に向けた情報共有の場「迷惑メール対策カンファレンス」のセッション「送信ドメイン認証技術DMARC及び関連技術(ARC、BIMI)の解説とDMARC導入事例の紹介」から、DMARCとは、その概要と関連技術(ARC、BIMI)について、そして国内導入事例をまとめたい。

同セッションの登壇者は、日本インターネット協会 北崎恵凡氏、東京農工大 北川直哉氏、コミュニティネットワークセンター ニコライ・ボヤジエフ氏だ。

●SPF/DKIMをより正確にするDMARC

フィッシングメールや標的型攻撃メールの対抗手段として「DMARC」というしくみが注目されている。DMARC(Domain-based Message Authentication,Reporting and Conformance)は、SPF/DKIMといった送信側ドメイン名認証機能を利用した対策技術で、送信元のなりすまし対策に有効とされるものだ。北川氏のセッションをベースにどんなしくみなのか解説する。

迷惑メールやなりすましメールを防ぐ技術としては、SPF/DKIMといった送信者側のドメイン名を署名・証明する方法がある。しかし、一般的なメールは、プログラムによる自動送信、転送、アウトソースされたメールサーバーなど、送信条件や経路が多様だ。そのため、転送設定やメーラーの設定によっては、正規のメールでもSPF/DKIMが送信元を正しく判断できないことがある。

メールサーバーを外部のISPやクラウドメールを利用している場合、メールアドレスのドメイン名と、実際のメール送信元の情報が一致しないことがある。Office 365やgmailを自社ドメインで運用している場合がこれにあてはまる(第三者署名問題)。また、メーリングリストに送ったメールが、メーリングリストのサーバーがメンバーに配信する場合、Subjectにシリアルナンバーが追加され、メールの改ざんとみなされてしまう。

DMARCはこの状況の対策として、受信側SPF/DKIMで認証を失敗したメールの扱いポリシーを、送信側が決めて外部に指定するしくみだ。扱い方法は、「なにもしない(none)」「隔離(quarantine)」「拒否(reject)」の3種類指定することができる。受信側はDMARCの指定に従い、認証に失敗したメールを処理し、送信元にその結果レポートを送る。

  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《中尾 真二》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

特集

アクセスランキング

  1. 新型コロナウイルスに関する注意喚起メール誤送信、24事業者アドレス流出(神戸市)

    新型コロナウイルスに関する注意喚起メール誤送信、24事業者アドレス流出(神戸市)

  2. gmai.com ドメインは実在、タイプミス誤送信 法人情報流出(新潟県)

    gmai.com ドメインは実在、タイプミス誤送信 法人情報流出(新潟県)

  3. 攻撃プロセスなど不正アクセスに関する情報を共有(三菱電機)

    攻撃プロセスなど不正アクセスに関する情報を共有(三菱電機)

  4. 上野宣氏のような人材も 情報セキュリティ人材のマッチングサービス「vCISO」正式サービスイン(GSX)

    上野宣氏のような人材も 情報セキュリティ人材のマッチングサービス「vCISO」正式サービスイン(GSX)

  5. 「情報セキュリティ文化賞」発表、上野宣氏、川口洋氏など6名が受賞(情報セキュリティ大学院大学)

    「情報セキュリティ文化賞」発表、上野宣氏、川口洋氏など6名が受賞(情報セキュリティ大学院大学)

  6. サイバー犯罪の検挙件数、2019年は9,542件に(警察庁)

    サイバー犯罪の検挙件数、2019年は9,542件に(警察庁)

  7. タイプミスしたメールアドレス実在し数ヶ月「全員に返信」、調査で類似事案も発見(佐賀県)

    タイプミスしたメールアドレス実在し数ヶ月「全員に返信」、調査で類似事案も発見(佐賀県)

  8. マイクロソフトが2月のセキュリティ情報を公開、悪用も確認(IPA、JPCERT/CC)

    マイクロソフトが2月のセキュリティ情報を公開、悪用も確認(IPA、JPCERT/CC)

  9. サポート終了の「IBM ServeRAID Manager」にリモートコード実行の脆弱性(JVN)

    サポート終了の「IBM ServeRAID Manager」にリモートコード実行の脆弱性(JVN)

  10. 不正アクセス原因「設定不備」と並び「不明」もトップ、究明の難しさ反映(IPA)

    不正アクセス原因「設定不備」と並び「不明」もトップ、究明の難しさ反映(IPA)

ランキングをもっと見る