工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第14回「Bitcoinアプリ」 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2019.06.19(水)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第14回「Bitcoinアプリ」

だが、動機がわからなかった。それだけが問題だった。社長と会ってそれがわかった。あんたはずっと以前から社長の隠し口座の金を狙っていたが、チャンスがなかった。ないなら無理矢理作ろうってことで今回の事件を思いついた。

特集 コラム
>>前回

「本当の犯人は、あんただからさ」

オレがそう言うと、すっと青ざめて山岡は後ずさりした。

「なにがなんだか……だって犯人は吉沢だったじゃないですか」

それでも言い返してくる。

「いや、吉沢は全くなにも知らない。バイトを掛け持ちしてるふりをしてくれって頼まれたくらいだろう。吉沢の留守中に、あんたが勝手にIDを利用した」

「なにをおっしゃっているんだか……百万円ぽっちのためにそんなことしませんよ」

山岡が引きつった笑いを浮かべる。額に汗がにじんでいるのがわかる。やっぱりこいつで間違いない。不意打ちして正解だ。

「社長の隠し口座の財産を両替してBitcoinの自分の口座に送金するんだろ」

「なんのことだか……」

《一田 和樹》

関連記事

PageTop

特集

アクセスランキング

  1. パスワードリスト攻撃による不正ログイン、カード不正利用確認(イオン銀行、イオンクレジットサービス)

    パスワードリスト攻撃による不正ログイン、カード不正利用確認(イオン銀行、イオンクレジットサービス)

  2. フィッシング詐欺キットに脆弱性、ターゲットは二度被害に遭う可能性(The Register)

    フィッシング詐欺キットに脆弱性、ターゲットは二度被害に遭う可能性(The Register)

  3. 「NOTICE」と合わせ、感染IoT利用者にも注意喚起(総務省、NICT、ICT-ISAC)

    「NOTICE」と合わせ、感染IoT利用者にも注意喚起(総務省、NICT、ICT-ISAC)

  4. 決済画面書き換えカード情報窃取(熊本ワイン)

    決済画面書き換えカード情報窃取(熊本ワイン)

  5. Webサイトのサーバに第三者から不正アクセス、ウイルス感染や情報流出は確認されず(日邦産業)

    Webサイトのサーバに第三者から不正アクセス、ウイルス感染や情報流出は確認されず(日邦産業)

  6. PostgreSQL において COPY 文の権限設定不備により遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

    PostgreSQL において COPY 文の権限設定不備により遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

  7. 「脆弱性診断の内製化」セミナー、体験会も同時開催(SHIFT)

    「脆弱性診断の内製化」セミナー、体験会も同時開催(SHIFT)PR

  8. 約5,000枚の「振替払出書」と「振替払出証書」を紛失、誤廃棄の可能性(ゆうちょ銀行)

    約5,000枚の「振替払出書」と「振替払出証書」を紛失、誤廃棄の可能性(ゆうちょ銀行)

  9. セブン銀行を騙るフィッシングSMSに注意を呼びかけ(フィッシング対策協議会)

    セブン銀行を騙るフィッシングSMSに注意を呼びかけ(フィッシング対策協議会)

  10. Vtuber支援サービスでユーザーのメールアドレスが流出、暗号化されたパスワードの脆弱性も判明(ZIG)

    Vtuber支援サービスでユーザーのメールアドレスが流出、暗号化されたパスワードの脆弱性も判明(ZIG)

ランキングをもっと見る