10月12日午前1時にルートゾーンKSKが更改、更新の確認を(総務省) | ScanNetSecurity
2023.03.31(金)

10月12日午前1時にルートゾーンKSKが更改、更新の確認を(総務省)

総務省は、「DNSの世界的な運用変更に伴うキャッシュDNSサーバーの設定確認のお願い(お知らせ)」を発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
総務省は10月2日、「DNSの世界的な運用変更に伴うキャッシュDNSサーバーの設定確認のお願い(お知らせ)」を発表した。これは、インターネットの重要資源の世界的な管理・調整業務を行う団体ICANNが、DNS(ドメインネームシステム)における最上位の鍵(ルートゾーンKSK)の更改を10月12日午前1時(日本時間)に行うことを決定したというもの。

DNSでは、DNSSEC(応答の改ざんの検出等が可能となる仕組み:DNSセキュリティ拡張)におけるルートゾーンKSKを5年ごとを目安に更改することとしており、昨年10月の予定から延期されていた。これにより、DNSSECによる署名の検証機能を有効にしたキャッシュDNSサーバを運用している場合は、ルートゾーンKSKの更改後48時間以内に、未処置のキャッシュDNSサーバを利用する者によるWebサイトへのアクセスやメールの送信ができなくなるなどの問題が生ずる可能性がある。

同省では、DNSSECによる署名の検証機能を有効にしたキャッシュDNSサーバについて、トラストアンカーのルートゾーンKSKの公開鍵の情報が更新されているかを確認し、更新されていない場合には公開鍵情報を更新するなどの処置を行うよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. インターネットアーカイブが出版大手四社に破壊される可能性

    インターネットアーカイブが出版大手四社に破壊される可能性

  2. ランサムウェア感染を隠蔽したソフトウェア企業の末路

    ランサムウェア感染を隠蔽したソフトウェア企業の末路

  3. 大企業ほど脱PPAPに遅れ

    大企業ほど脱PPAPに遅れ

  4. Apache Tomcatに保護されていない認証情報の送信の脆弱性

    Apache Tomcatに保護されていない認証情報の送信の脆弱性

  5. 日本シーサート協議会「サイバー攻撃演習/訓練実施マニュアル」と解説動画公開

    日本シーサート協議会「サイバー攻撃演習/訓練実施マニュアル」と解説動画公開

  6. サイバー犯罪者が悪用する9つの認知バイアス

    サイバー犯罪者が悪用する9つの認知バイアス

  7. 古河電池の今市事業所の社員パソコンがEmotet感染

    古河電池の今市事業所の社員パソコンがEmotet感染

  8. デジタル庁が確定申告での郵送通知を複数発送

    デジタル庁が確定申告での郵送通知を複数発送

  9. Proofpoint Blog 第23回「返信しちゃだめ!ロシアの攻撃グループ「TA499」からのディープフェイクビデオ通話」

    Proofpoint Blog 第23回「返信しちゃだめ!ロシアの攻撃グループ「TA499」からのディープフェイクビデオ通話」

  10. セキュリティ企業七つの大罪 ~ Rapid7 古川勝也 ヘラジカの教え

    セキュリティ企業七つの大罪 ~ Rapid7 古川勝也 ヘラジカの教えPR

ランキングをもっと見る