libssh において認証を回避して遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

libssh において認証を回避して遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

SSH ライブラリソフトウェアである libssh に、認証機能の実装の不備に起因する、遠隔コード実行の脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
www.libssh.org
www.libssh.org 全 1 枚 拡大写真
◆概要

SSH ライブラリソフトウェアである libssh に、認証を回避して遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性を悪用されてしまった場合、攻撃者により遠隔から悪意のあるコードを実行されて、サーバの制御を奪われてしまいます。ソフトウェアのアップデートにより対策してください。

◆分析者コメント

SSH の機能を損なう深刻な脆弱性ですが、OpenSSH と比べると libssh を利用しているサーバがあまりないため、社会的影響度は高くないと考えられます。SSH は遠隔コード実行につながる脆弱性が少ないため、多くの SSH の脆弱性ではアクセス制御により対策することで充分な対策になると考えられます。しかし、本脆弱性は認証を回避して容易に任意の OS コマンドを実行させることが可能となる脆弱性であるため、アクセス制御を間違えた時の危険性を考慮して、アップデートにより対策してください。

◆深刻度(CVSS)

[CVSS v2]
6.4
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v2-calculator?name=CVE-2018-10933&vector=(AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:N)

[CVSS v3]
9.1
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2018-10933&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N

◆影響を受けるソフトウェア

libssh のバージョン 0.6 以上で、0.7.6 未満または 0.8.4 未満が当該脆弱性の影響を受けると報告されています。

◆解説

SSH ライブラリソフトウェアである libssh に、認証機能の実装の不備に起因する、遠隔コード実行の脆弱性が報告されています。

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  2. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  3. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

  4. 京都の中高一貫校にランサムウェア攻撃

    京都の中高一貫校にランサムウェア攻撃

  5. 「漏えい情報を復号できないため報告を要しない(個人情報保護委員会)」ランサムウェアの前に全データを暗号化するソリューションで保険代理店の顧客情報守られる

    「漏えい情報を復号できないため報告を要しない(個人情報保護委員会)」ランサムウェアの前に全データを暗号化するソリューションで保険代理店の顧客情報守られる

ランキングをもっと見る
PageTop