ビルシステムのアクセスコントロールに深刻な脆弱性を発見(テナブル)
テナブルのデータサイエンスチーム「Tenable Research」は、IDenticardが開発したビルセキュリティシステム「PremiSys」のアクセスコントロール・システムに複数のゼロデイ脆弱性を発見した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
PremiSysは、ドア・アクセスの権限付与の操作や、設備の施錠、内臓カメラで録画した動画データの確認などが行える技術。今回発見された脆弱性が悪用されると、PremiSys Windows Communication Foundation(WCF)サービスのエンドポイントを経由し、バッジシステム・データベース全体への管理者アクセスが可能となる。攻撃者はこの管理者権限を利用して、システムデータベースのあらゆるコンテンツのダウンロード、書き換え、ユーザ削除など、さまざまなアクションを実行できる。
Tenable Researchは、脆弱性の開示方針に記載されている標準手法に基づき、IDenticardのバージョン 3.1.190における脆弱性(CVE-2019-3906、CVE-2019-3907、CVE-2019-3908、CVE-2019-3909)を開示した。IDenticardは、問題の解決に取り組んでおり、1月18日(現地時間)にそれぞれの脆弱性への対応について発表している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》