PQCの脅威は意識しつつも、具体策の意識に欠ける日本(デジサート) | ScanNetSecurity
2026.10.04(日)

PQCの脅威は意識しつつも、具体策の意識に欠ける日本(デジサート)

デジサートは、調査レポート「量子コンピューターがもたらす可能性と危険性:デジサートによる耐量子コンピューター暗号に関する調査、2019 年度版」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「量子コンピューターがもたらす可能性と危険性:デジサートによる耐量子コンピューター暗号に関する調査、2019 年度版」
「量子コンピューターがもたらす可能性と危険性:デジサートによる耐量子コンピューター暗号に関する調査、2019 年度版」 全 1 枚 拡大写真
デジサート・ジャパン合同会社(デジサート)は11月14日、調査レポート「量子コンピューターがもたらす可能性と危険性:デジサートによる耐量子コンピューター暗号に関する調査、2019 年度版」を公開した。この調査は2019年8月、米国、ドイツ、日本の重要インフラ業界の400の企業組織を対象に実施したもの。日本では従業員数1,000人以上の企業に対してアンケート調査を行い、IT責任者、ITセキュリティマネージャー、ITゼネラリストを含む100人から回答を得ている。

量子コンピューターは、その高い演算脳力が期待されている反面、従来の強固な暗号が簡単に解かれてしまうという懸念もある。そのため、量子コンピューターによるセキュリティ脅威に対応するためにPQC(Post Quantum Crypto:耐量子コンピュータ―暗号)が必要になるとされ、予測の中間値では2024年には現実のものになるとされている。

調査結果では、量子コンピューターが「ある程度」から「きわめて」大きなセキュリティ脅威であると回答したのは、日本では全体の63%で、グローバルよりも8ポイント高かった。しかし、「IT部門が耐量子コンピューターセキュリティの実践方法を検討することが重要である」と答えた回答者は、グローバルでは83%であったのに対し、日本では48%にとどまった。脅威は敏感に感じていながらも、具体的な対策の意識が欠けていると指摘している。

実際の対応においても、PQC関連予算を計上している日本の企業は全体の1/4と、グローバルの1/3を下回っている。現在の対策の上位は、「暗号の変更への対応速度について、そのレベルを理解する」「PQCとその影響について理解を深める」「TLS環境の可視性と管理性を強化する」「モニタリングする」「自社の現在のリスクレベルを把握する」となっている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. バッファロー製 Wi-Fi 製品に複数の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fi 製品に複数の脆弱性

  2. 「タイムズカー」への不正アクセス、約160万件の運転免許証画像等の本人確認書類が漏えい

    「タイムズカー」への不正アクセス、約160万件の運転免許証画像等の本人確認書類が漏えい

  3. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  4. メトロポイントクラブ会員向けサービスに不正アクセス、約59,000件のメールアドレスが漏えいした可能性

    メトロポイントクラブ会員向けサービスに不正アクセス、約59,000件のメールアドレスが漏えいした可能性

  5. バッファロー製 Wi-Fi ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fi ルータに複数の脆弱性

ランキングをもっと見る
PageTop