三菱電機製シーケンサのFTPサーバ機能に脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、三菱電機が提供するシーケンサである「MELSEC-Q シリーズ CPUユニット」および「MELSEC-Lシリーズ CPUユニット」のFTPサーバ機能に、リソース枯渇の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
・MELSEC-Q シリーズ CPU ユニット
Q03UDECPU, Q04/06/10/13/20/26/50/100UDEHCPU (シリアル番号の上位5桁が 21081 およびそれ以前)
Q03/04/06/13/26UDVCPU (シリアル番号の上位5桁が 21081 およびそれ以前)
Q04/06/13/26UDPVCPU (シリアル番号の上位5桁が 21081 およびそれ以前)
・MELSEC-L シリーズ CPU ユニット
L02/06/26CPU, L26CPU-BT (シリアル番号の上位5桁が 21101 およびそれ以前)
L02/06/26CPU-P, L26CPU-PBT (シリアル番号の上位5桁が 21101 およびそれ以前)
L02/06/26CPU-CM, L26CPU-BT-CM (シリアル番号の上位5桁が 21101 およびそれ以前)
これらのバージョンのFTPサーバ機能には、リソース枯渇の脆弱性(CVE-2019-13555)が存在する。当該製品のFTPサーバ機能がサービス運用妨害 (DoS) 状態になることで、FTPクライアントがFTPサーバに接続できなくなる。なお、開発者によると、この脆弱性の影響を受けるのはFTPサーバ機能のみとしている。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、適切なアップデートを実施するよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》