不正アクセス原因「設定不備」と並び「不明」もトップ、究明の難しさ反映(IPA) | ScanNetSecurity
2025.11.28(金)

不正アクセス原因「設定不備」と並び「不明」もトップ、究明の難しさ反映(IPA)

IPAは、2019年年間(1月~12月)における「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
ウイルス届出件数の年別推移(2019 年以降)
ウイルス届出件数の年別推移(2019 年以降) 全 5 枚 拡大写真
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2月7日、2019年年間(1月~12月)における「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。これは、同期間にIPAセキュリティセンターで受理した、コンピュータウイルスと不正アクセスに関する届出状況をまとめたもの。ウイルスの多様化などにより、2019年からはウイルスの検知名を元にした分類を取りやめ、届出1回につき1件として集計している。

2019年に寄せられたウイルス届出の年間件数は259件で、このうちウイルス感染被害があった届出は18件であった。主なウイルス被害の内訳は「Emotet」感染被害5件、ランサムウェア感染被害5件となっている。月別でみると、1月と12月がもっとも多く28件、被害件数は12月が5件でもっとも多かった。2019年年間の検出数は746,206個で、前年の632,375個から約18.0%増加している。月別では、1月が突出して多かった。

不正アクセス届出件数では、2019年の届出件数は89件(前年:54件)で、このうち被害があったのは56件と全体の約62.9%を占めた。届出の種別では、「侵入行為」が59件、「なりすまし」が21件、「サービス妨害(DoS)攻撃」が12件などとなっている。被害があった届出のうち、原因が判明しているものは「設定不備」で15件、「ID、パスワード管理の不備」が9件などとなっている。ただし、「不明」も15件あり、原因の特定に至らない事例も多いとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 15 億円の身代金要求した疑い セキュリティ企業の社員が自らランサムウェア仕掛けたか

    15 億円の身代金要求した疑い セキュリティ企業の社員が自らランサムウェア仕掛けたか

  2. 社員の個人保有 PC がウイルス感染、業務で使用する認証情報が流出

    社員の個人保有 PC がウイルス感染、業務で使用する認証情報が流出

  3. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  4. ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

    ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

  5. 不正アクセスで公開停止した岡山県の PR サイトが復旧

    不正アクセスで公開停止した岡山県の PR サイトが復旧

ランキングをもっと見る
PageTop