「TLS暗号設定ガイドライン」3版公開、SSL3.0禁止 他(IPA)
IPAは、「TLS暗号設定ガイドライン~安全なウェブサイトのために(暗号設定対策編)~」を公開した。
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TLS1.3の採用及び SSL3.0 の禁止に伴う各設定基準における要求設定の変更が行われた。TLS1.0 や TLS1.1 は、本ガイドラインではセキュリティ例外型のみで利用可能となり、鍵交換では Perfect Forward Secrecy の特性をもつ ECDHE や DHEをさらに強く推奨された。
ガイドラインは、「様々な利用上の判断材料も加味した合理的な根拠」を重視して、TLS通信での実現すべき安全性と必要となる相互接続性とのトレードオフを考慮した3つの設定基準(「高セキュリティ型」「推奨セキュリティ型」「セキュリティ例外型」)を設け、それぞれの設定基準に対応して、TLSサーバで設定すべき具体的な要求設定(「遵守項目」と「推奨項目」)を決めている。
ガイドラインは9章構成となっており、1~2章ではガイドラインの目的やSSL/TLSについての技術的な基礎知識、3章では要求される設定基準の概要、4~6章ではプロトコルバージョン、サーバ証明書、暗号スイートについての具体的なTLSサーバの要求設定について解説している。また、Appendixには4~6章の設定状況を確認できるチェックリストなども記載している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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