JIPDECが2019年個人情報取扱事故統計を公開、最多590件はやはりメール誤送信 | ScanNetSecurity
2025.12.05(金)

JIPDECが2019年個人情報取扱事故統計を公開、最多590件はやはりメール誤送信

一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は12月23日、社内教育用参考資料として「基本編:個人情報管理の重要性」を公開した。本資料は「個人情報の管理はなぜ必要?」「当社の個人情報取扱いルールについて」「まとめ」の3項目からなる。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
原因別事故報告の状況
原因別事故報告の状況 全 2 枚 拡大写真
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は12月23日、社内教育用参考資料として「基本編:個人情報管理の重要性」を公開した。本資料は「個人情報の管理はなぜ必要?」「当社の個人情報取扱いルールについて」「まとめ」の3項目からなる。

同資料では、個人情報の取扱いに関する事故の傾向として、2019年度の事故報告概要を掲載、発生件数別の傾向として「メール誤送信」が590件(23.2%)が最多で、次いで「その他漏えい」446件(17.5%)の順で、「その他漏えい」は、「プログラム・システム設計・作業ミス」が2018年度の50件から約3倍の160件に増加、「誤廃棄」の件数が2018年度の24件から約2倍の66件に増加している。また2019年度のメール誤送信の特徴として、添付ファイル間違い、添付ファイルに本来送付すべきでない情報を含めて送信、本来使用すべきメール配信ツールやメール誤送信防止ツールを使用せず、本来と異なった手段で送信などがある。

2019年度の事故発生原因別の傾向としては、「手順等の不備・不注意・その他」が63%で最多で、次いで「規定・手順の不遵守」23%となっている。同資料では、再発防止策例として「手順等の不備・不注意・その他」については、業務フローや手順を改めて確認し見直す、手順が不注意を防ぐために有効に機能しているかを見直す等を、「規定・手順の不遵守」については、余裕がない、手間だからといって手順を省略しないこと、規定・手順が取扱いの実態に対して適切なのかを見直す等を挙げている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

  2. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  3. 2025年12月期決算発表を延期 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    2025年12月期決算発表を延期 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  4. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  5. 病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

    病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

ランキングをもっと見る
PageTop