国立情報学研究所、NII-SOCS の蓄積データを研究者向けに提供
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)のサイバーセキュリティ研究開発センターは1月13日、2017年度から運用開始した「情報セキュリティ運用連携サービス」で蓄積した研究用データの提供を開始した。
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NIIでは、大学間で連携しサイバーセキュリティ人材を養成すると同時に、攻撃検知・防御能力の研究成果を適宜適用し、国立大学法人等のサイバーセキュリティ基盤の質の向上を図るとともに、サイバーセキュリティ研究の推進環境と、全学術研究分野に対する安心・安全な教育研究環境を提供するための研究開発等を進めている。2016年度には、サイバー攻撃に対し国立大学法人等が迅速にインシデントやアクシデントに対応できる体制構築の支援を行うためにサイバーセキュリティ研究開発センターを設置、2017年度には情報セキュリティ運用連携サービス(NII Security Operation Collaboration Services: NII-SOCS)の運用開始した。
NIIでは今回、NII-SOCS参加機関に所属する研究グループ向けに以下の研究用データを提供する。
・統計化・匿名化処理を施したベンチマークデータ
IPアドレス、ポート番号(1024以上)を匿名化
各日ランダムに選んだ1時間分→00:00:00~にタイムスタンプ変更
統計データ(ペイロードは含まない)
KyotoData2016準拠
・バラマキ型の新種マルウェア情報
文書ファイル(MS-Office、PDF等)を除く
複数機関(5機関以上を想定)で観測したもの
NII-SOCSで初検知のもの
《ScanNetSecurity》