Chrome 92、フィッシング検知機能向上
グーグル合同会社は8月3日、Chrome 92 でのフィッシング検知の高速化と効率化について同社のDevelopers blogで発表した。
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同社によると、Chrome では新しいページに移動するたびにフィッシングサイトのシグナルと一致するかどうかを評価しており、アクセスしたページのカラープロファイルと通常のページのカラープロファイルを比較、サイトが既知のフィッシングサイトと一致した場合に警告を行い、個人情報を保護して認証情報が漏れることを防止する。
Chrome のセーフブラウジングモードでは、デフォルトでブラウザ外にイメージの送信を行わず、プライバシー面では良いが、マシンはイメージ分析作業を自力で行わなければならず、CPUの使用量を消費することになる。フィッシング検知では、各ピクセルについてRGBのカラー値を抽出、その数を色ごとに1つずつ、3つの異なるハッシュマップのいずれかに格納する。パイプライン改善のために、3つのハッシュマップでRGBチャンネルを追跡せずに、ハッシュマップを1つだけ使って色ごとにインデックスを管理し、連続したピクセルはハッシュマップで数える前に合計することで、ハッシュマップの操作が大幅に削減される。
Chrome M92 以降のイメージベースのフィッシング分類では、50パーセンタイルで最大50倍高速に、99パーセンタイルで2.5 倍高速に実行され、平均でユーザーがフィッシング分類結果を取得するまでの時間は1.8秒から100ミリ秒に短縮される。これにより、同じ作業をするために消費するCPU時間が減り総合的なパフォーマンスが向上すること、結果を早く取得できるためChrome が警告を早く表示できることの2点でメリットがあるとしている。
《ScanNetSecurity》
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