C&Cサーバ検知と通信の秘密、総務省「電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処 第四次とりまとめ」公表 | ScanNetSecurity
2025.10.13(月)

C&Cサーバ検知と通信の秘密、総務省「電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処 第四次とりまとめ」公表

総務省は11月24日、「電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処の在り方に関する研究会 第四次とりまとめ」及び意見募集の結果について発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
 総務省は11月24日、「電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処の在り方に関する研究会 第四次とりまとめ」及び意見募集の結果について発表した。

 総務省では、巧妙化・複雑化するサイバー攻撃に対し、電気通信事業者が通信の秘密等に配慮した適切な対応ができるよう、電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処の在り方について検討を行うことを目的として、「電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処の在り方に関する研究会」を開催し検討を進めており、10月に「第四次とりまとめ(案)」が取りまとめられ、10月6日から11月4日まで意見募集を行い、7件の意見が提出された。

 第四次とりまとめでは、1つ目の検討課題として平時におけるフロー情報の収集・蓄積・分析によるC&Cサーバである可能性が高い機器の検知については、ISPが平時に自らのネットワーク内のルータ等の電気通信設備を通過するユーザの通信トラフィックに係るデータのうち、IPアドレス等のフロー情報を収集・蓄積・分析して未知のC&Cサーバを検知することは、必要最小限の範囲でフロー情報を収集・蓄積し、そのフロー情報をC&Cサーバ検知以外の用途で利用しない場合に限り、正当業務行為として許容されるとしている。

 2つ目の検討課題として、フロー情報を収集・蓄積・分析して検知したC&Cサーバに関する情報についての共有については、ISPが収集・蓄積したC&Cサーバに関する情報(IPアドレス、ポート番号)を取りまとめてリスト化したものを、サイバーセキュリティ対策を行うために適切な事業者団体等に提供することは、通信の秘密の保護規定に抵触しないとしている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 古野電気への不正アクセス、高度な手法を用いてのサイバー攻撃を受けたと判断

    古野電気への不正アクセス、高度な手法を用いてのサイバー攻撃を受けたと判断

  2. 竹内製作所の連結子会社にランサムウェア攻撃、サーバに保管されている一部のファイルが暗号化

    竹内製作所の連結子会社にランサムウェア攻撃、サーバに保管されている一部のファイルが暗号化

  3. 銀行内部の顧客格付け情報が漏えい 常陽銀行

    銀行内部の顧客格付け情報が漏えい 常陽銀行

  4. 日本セラミックへのランサムウェア攻撃、新たに取引先・関係者に関する情報流出が判明

    日本セラミックへのランサムウェア攻撃、新たに取引先・関係者に関する情報流出が判明

  5. 自称 “トヨタカローラ ペネトレーション” を武器にサイバー犯罪帝国に挑んだ研究者

    自称 “トヨタカローラ ペネトレーション” を武器にサイバー犯罪帝国に挑んだ研究者

ランキングをもっと見る
PageTop