Huawei Cloud のサービスを狙う新規Linuxマルウェアの攻撃手口、トレンドマイクロ 解説 | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

Huawei Cloud のサービスを狙う新規Linuxマルウェアの攻撃手口、トレンドマイクロ 解説

 トレンドマイクロ株式会社は1月19日、Huawei Cloud上のサービスを狙う新規Linuxマルウェアの攻撃手口をブログで解説している。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 トレンドマイクロ株式会社は1月19日、Huawei Cloud上のサービスを狙う新規Linuxマルウェアの攻撃手口をブログで解説している。

 同記事では、Huawei Cloud向けアプリケーションやサービスを削除する不正コードを利用するLinux向けマルウェアの新たな手口について説明している。不正コードは、セキュリティ問題の検出やシステムの保護、エージェントの監視を行うHuawei Cloud Linuxのエージェントプロセスである「hostguard」のサービスを無効化し、さらにパブリックイメージにデフォルトでインストールされているElastic Cloud Service(ECS)インスタンスのパスワードをリセットさせる「CloudResetPwdUpdateAgent」というオープンソースのプラグインエージェントも含まれている。これらより、攻撃者はHuawei Cloudの脆弱なECSインスタンスを標的にしていると同社では推測している。

 同社で今回、確認した攻撃キャンペーンを調査したところ、2020年のTencentブログで取り上げられた攻撃キャンペーンの古い検体との関連性が判明している。この検体は、コンテナ環境を標的としており、ペイロードの1つがネットワークスキャナを作成しコンテナAPIとして使われるポートを備えた他のホストをマッピングする動作と、コンテナAPIのポートを開くためのファイアウォールルール作成という2つの動作から、今回の攻撃キャンペーンとの関連性を指摘している。

 また同社では、攻撃キャンペーンについての興味深い動作としてもう1点、The Onion Router(Tor)プロキシサービスをインストールする点を挙げ、これによりマルウェアによる不正な接続が匿名化されると言及している。

《高橋 潤哉》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop