佐々木良一氏によるメタバース上のセキュリティ課題整理 | ScanNetSecurity
2026.07.22(水)

佐々木良一氏によるメタバース上のセキュリティ課題整理

デジタル・フォレンジック研究会は5月9日、同会の理事・顧問で東京電機大学 研究推進社会連携センター顧問・客員教授 兼 サイバーセキュリティ研究所所長の佐々木良一氏によるコラム「メタバースとセキュリティ」を発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向

 デジタル・フォレンジック研究会は5月9日、同会の理事・顧問で東京電機大学 研究推進社会連携センター顧問・客員教授 兼 サイバーセキュリティ研究所所長の佐々木良一氏によるコラム「メタバースとセキュリティ」を発表した。同コラムでは、メタバースのセキュリティリスクと対策について、調査結果や検討状況を報告している。

 同コラムによると、ゲーム業界では過去1年間にWeb攻撃は340%増加し、認証情報攻撃は224%増加しているとし、Akamaiではゲーム業界のセキュリティ上の問題として下記4点を挙げたことを紹介している。

1.アカウントの乗っ取り
2.知的財産の窃盗(データ流出)
3.不正利用
4.アップタイムに対する脅威(DDoS など)

 また同コラムでは、LACの仲上竜太氏が脅威モデリング手法STRIDEを用いてリストアップした下記のメタバース上の脅威を紹介している。

1.Spoofing(なりすまし):悪意のある攻撃者が正規の利用者を装うなりすまし。特に認証情報の窃盗によるアバターモデルの悪用など。
2.Tampering(改ざん):悪意を持ってデータを書き換える改ざん。特にワールドデータやプロファイルデータの改ざん。
3.Repudiation(否認):攻撃の証拠を隠滅し身元を隠す否認。サービス上での操作履歴などの隠滅により不正行為の証拠を無くし、攻撃者の特定をできなくする脅威。サービス内に保存されている行動履歴の改ざん、操作ログの改ざん、メッセージの改ざんなどによる否認など。
4.Information disclosure(情報漏えい):秘匿すべき情報を窃取または暴露する情報漏えい。見えないアバターを通してVR空間内の発言や行動が盗聴・盗撮される恐れ。
5.Denial of Service (サービス拒否):サービスを止め使えなくするDoS攻撃、プレイヤーのパソコンやVR機器へのDoS攻撃。
6.Elevation of Privilege(権限昇格):管理者の権限を不正の奪い悪用する権限昇格。

《ScanNetSecurity》

関連記事

PageTop

アクセスランキング

  1. 患者の氏名・住所情報を利用し別の医療機関の開業案内を郵送

    患者の氏名・住所情報を利用し別の医療機関の開業案内を郵送

  2. 樋口商会子会社の会計情報漏えい、取引先から「ランサムウェア感染に起因するとみられる情報漏えいの可能性がある」旨の連絡

    樋口商会子会社の会計情報漏えい、取引先から「ランサムウェア感染に起因するとみられる情報漏えいの可能性がある」旨の連絡

  3. 愛知県農業共済組合のメールアドレスに不正アクセス、大量の迷惑メール発信

    愛知県農業共済組合のメールアドレスに不正アクセス、大量の迷惑メール発信

  4. Apache Tomcat に複数の脆弱性

    Apache Tomcat に複数の脆弱性

  5. システムから送信される「受領完了」メールに 22 名の個人情報記載

    システムから送信される「受領完了」メールに 22 名の個人情報記載

ランキングをもっと見る
PageTop