侵害コストを減らすセキュリティ対策とは ~ IBM 調査 | ScanNetSecurity
2024.05.02(木)

侵害コストを減らすセキュリティ対策とは ~ IBM 調査

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は8月25日、「2022年データ侵害のコストに関する調査レポート」の日本語版を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
インシデント発生後のコスト低減に効果のあるセキュリティ対策
インシデント発生後のコスト低減に効果のあるセキュリティ対策 全 5 枚 拡大写真

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は8月25日、「2022年データ侵害のコストに関する調査レポート」の日本語版を公開した。ベライゾンのDBIR(データ漏洩調査報告書)ほどの定番ではないものの独自の編集方針があり、特に、コストを軸に分析する視点が興味深い。

 今年で17年目を迎える「データ侵害のコストに関する調査」は、米調査組織ポネモン・インスティテュート(Ponemon Institute)が実施し、IBM Securityがスポンサーとなり、分析し、発行している。本調査では、2021年3月から2022年3月までに発生したデータ侵害の影響を受けた550社を調査、データ侵害の影響を受けた組織の3,600人超に一人一人インタビューを実施している。さらに同レポートでは、データ侵害の根本原因、短期的・長期的な影響と、組織の損失削減につながる緩和要因とテクノロジーについて考察する。

 同調査によると、調査対象の組織における1回のデータ侵害にかかる世界平均コストは過去最高となる435万ドルで、過去2年間で13%近く増加している。調査結果では、これらのデータ侵害インシデントが商品やサービスのコスト上昇にもつながっている可能性を示唆、実際にインフレやサプライチェーンの問題を背景に、世界的にすでに商品コストが上昇している時でも、調査対象組織の60%がデータ侵害を要因とした製品またはサービスの価格を引き上げている。


《ScanNetSecurity》

この記事の写真

/

特集

関連記事

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

  5. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

ランキングをもっと見る
PageTop