ランサムウェア攻撃の身代金は支払わない傾向、攻撃者 収入半減 | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

ランサムウェア攻撃の身代金は支払わない傾向、攻撃者 収入半減

2022 年の最初の 9 か月間でランサムウェア攻撃は 31 %減少し、2021 年の過去最高値よりは低い数字となった。

国際 TheRegister
ランサムウェア攻撃の身代金は支払わない傾向、攻撃者 収入半減
ランサムウェア攻撃の身代金は支払わない傾向、攻撃者 収入半減 全 1 枚 拡大写真

 2022 年にランサムウェア攻撃者に支払われた金額は大幅に減少したが、これは攻撃件数が減少したからではない。

 身代金の支払いを拒否する被害者が増えたためだと、ブロックチェーン調査会社の Chainalysis は 19 日の報告書で述べている

 Chainalysis は 2019 年以降、被害者の支払率は 76 %からわずか 41 %に低下したと推定している。ちなみに、2021 年は 50 %だった。

 Chainalysis のデータによると、昨年のランサムウェアの総収入は、少なくとも 4 億 5,680 万ドルに減少し、2021 年の 7 億 6,560 万ドルから 40.3 %減少した。「エビデンスでは、こうした減少の要因は被害者がランサムウェア攻撃者に身代金を払いたがらなくなっていることだと示唆されています」

 公平を期すために言うと、Chainalysis のデータは推定値にとどまっている。まだブロックチェーン上で特定されておらず、Chainalysis のデータに組み込まれていないランサムウェア集団が管理する仮想通貨サイトが存在している。

 Chainalysis の研究者らは、サイバーセキュリティ企業の Recorded Future が行った、ランサムウェア集団のデータ流出サイトからデータを収集する作業に言及し、2021 年から 2022 年の間の攻撃件数は 10.4 %減少したと記している。とはいえ、ランサムウェア攻撃の減少率と身代金の支払いの減少率には大きな隔たりがある。

 では、なぜ企業は身代金の支払いを敬遠しているのだろうか。


《The Register》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  2. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  3. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  4. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  5. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop