iOS 16.3 配信開始、Apple ID認証で物理セキュリティキーにも対応 | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

iOS 16.3 配信開始、Apple ID認証で物理セキュリティキーにも対応

アップルは24日未明、iOS 16.3を配信開始しました。届いていれば通知から、まだ来てなくとも「設定-一般-ソフトウェア・アップデート」から手動でアップデートできます。

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アップルは24日未明、iOS 16.3を配信開始しました。届いていれば通知から、まだ来てなくとも「設定-一般-ソフトウェア・アップデート」から手動でアップデートできます。

今回のアップデートで注目すべきは、iPhone 14 Pro Maxのスリープ解除中に横線が一時的に表示されることがある問題が修正された点でしょう。

この問題はデバイスの電源を入れたときに1本または複数の緑と黄色の横線が画面上で点滅し、数秒後に消えるというもの。iOS 16.2アップデート後に始まったとの証言もありました。

アップルがこの問題が存在していると認め、まもなく修正アップデートを配信すると噂されていましたが、思いのほか早く対応された格好です(iOS 16.2.1になるのでは、との憶測もありました)。

またApple ID認証での物理セキュリティキーにも対応。新規デバイスでの2ファクタ認証によるサインイン時に物理セキュリティキーがないとサインイン不可とすることができ、セキュリティ強化が可能となりました。

さらに緊急通報を発信する方法も少し変更され、サイドボタンと上下どちらかの音量ボタンを長押ししてから放す操作が必要となりました。

以前はボタンを数秒間押し続けるだけで、指を離さなくてもカウントダウンが終わりしだいSOS通報されていましたが(2022年11月28日公開の日本版サポートページではそのままの説明)、意図しない通報が多かったらしくベータ版での変更が報じられていました。

iOS 16.3でのアップデート内容は、次の通りです。

  • 黒人歴史月間を記念して黒人の歴史と文化をたたえる新しいユニティの壁紙

  • iCloud用の高度なデータ保護により、エンドツーエンドの暗号化で保護されるiCloudデータのカテゴリが、iCloudバックアップ、メモ、写真を含む合計23種類に拡大し、クラウドでデータ漏洩が起きた場合でも情報を保護することが可能

  • AppleID用のセキュリティキーを使用すると、新しいデバイスでの2ファクタ認証によるサインイン時に物理的なセキュリティキーがないとサインインできなくなり、アカウントのセキュリティを強化することが可能

  • HomePod(第2世代)に対応

  • 緊急SOSで意図しない緊急通報を防ぐために、サイドボタンと、上下どちらかの音量ボタンを長押ししてから放す操作が必要

  • フリーボードで、Apple Pencilまたは指を使って描画した筆線が共有ボードに表示されないことがある問題を修正

  • ロック画面の壁紙が真っ黒になることがある問題に対処

  • iPhone 14 Pro Maxのスリープ解除中に横線が一時的に表示されることがある問題を修正

  • “ホーム”のロック画面ウィジェットにホームAppの状況が正確に表示されない問題を修正

  • Siriがミュージックのリクエストに正しく応答しないことがある問題に対処

  • CarPlayのSiriへのリクエストが正しく認識されないことがある問題を解決

一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/ja-jp/HT201222


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iOS 16.3配信開始。iPhone 14 Pro Maxの画面に横線バグ修正、物理セキュリティキー対応、緊急通報が少し変更

《Kiyoshi Tane》

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