JPCERT/CC、2023年7月上旬に確認したドメインハイジャック事例解説 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

JPCERT/CC、2023年7月上旬に確認したドメインハイジャック事例解説

 一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月25日、フィッシングサイト経由の認証情報窃取とドメイン名ハイジャック事件について、ブログで発表した。インシデントレスポンスグループの水野哲也氏が執筆している。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
攻撃の流れ
攻撃の流れ 全 1 枚 拡大写真

 一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月25日、フィッシングサイト経由の認証情報窃取とドメイン名ハイジャック事件について、ブログで発表した。インシデントレスポンスグループの水野哲也氏が執筆している。

 同ブログでは、JPCERT/CCが2023年7月上旬に確認した、日本国内で利用されていたドメインが不正に別のレジストラーに移管されるドメインハイジャックの事例を紹介している。

 同ブログによると、攻撃者は事前に検索サイトの広告でレジストラーのフィッシングサイトが表示されるよう準備しており、フィッシングサイトにアクセスしたドメイン管理担当者が認証情報を入力することで、攻撃者に認証情報を窃取されるとのこと。フィッシングサイトに認証情報を入力すると、正規サイトにログイン済みの状態としてリダイレクトする仕組みとなっていたため、フィッシング被害に気付きにくいようになっていた。

 攻撃者はその後、窃取した認証情報を使用してレジストラーの正規サイトにログインし、ドメインを別のレジストラーに移管する手続きを行っている。ドメイン管理担当者は、ドメイン移管ロックの機能を利用していたが、攻撃者自身がドメイン移管ロックの解除を行っている。

 同ブログでは、事前対策として下記の対応を推奨している。

・検索サイトで表示されたリンクが正しいものと断定せず、確認済みの公式アプリや、Webブラウザのブックマークからアクセスする
・サイトの提供するセキュリティ機能(2段階認証など)を活用する
・簡単なパスワードや、同じパスワードの使いまわしを避ける

《ScanNetSecurity》

この記事の写真

/

特集

関連記事

PageTop

アクセスランキング

  1. レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

    レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

  2. ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

    ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、コールセンター受託業務での顧客情報漏えいの可能性

  3. 東京海上日動火災保険 提携先の税理士法人にランサムウェア攻撃

    東京海上日動火災保険 提携先の税理士法人にランサムウェア攻撃

  4. 富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

    富士通の複数の業務パソコンに高度な手法で攻撃を行うマルウェア、複製指示のコマンドを実行し拡大

  5. ランサムウェア集団が謝罪

    ランサムウェア集団が謝罪

ランキングをもっと見る
PageTop