心の中で思い描いたイメージの脳信号からの復元に成功 | ScanNetSecurity
2026.03.11(水)

心の中で思い描いたイメージの脳信号からの復元に成功

 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、国立大学法人大阪大学は11月30日、人が心の中で思い描いた任意の風景・物体などの「メンタルイメージ」を脳信号から読み出し、復元することに成功したと発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
本研究成果の概略図
本研究成果の概略図 全 1 枚 拡大写真

 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、国立大学法人大阪大学は11月30日、人が心の中で思い描いた任意の風景・物体などの「メンタルイメージ」を脳信号から読み出し、復元することに成功したと発表した。

 実際に画像を見ている人の脳の活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で計測し、その脳信号から見ている画像を復元できることは先行研究で示されていたが、メンタルイメージの復元は従来の方法では難しく、アルファベットの文字や単純な幾何学図形などの限られた種類の画像でしか成功していなかった。

 研究チームでは、目で見ている画像の復元に成功した既存の手法をベースにしながら、生成系AIとベイズ推定、ランジュバン動力学法を組み合わせた新手法を開発し、画像の種類を限定することなく、人が心の中に思い描いたイメージを復元することに世界で初めて成功したとのこと。

 メンタルイメージの復元は、他者の心の中にある認知や意識を客観的・定量的に捉える手段を提供するもので、将来的には「心とは何か」の理解や、メンタルイメージを用いた新たなコミュニケーションツール開発、ブレイン・マシン・インターフェース技術の開発と医療機器への展開が期待できる。

 同研究は2023年11月27日に、国際誌『Neural Networks』に「Mental image reconstruction from human brain activity: Neural decoding of mental imagery via deep neural network-based Bayesian estimation」のタイトルでオンライン掲載されている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 誤操作の発覚を恐れて委託先社員がログから記録を削除・変更したことが原因 ~ JAL「手荷物当日配送サービス」システム障害

    誤操作の発覚を恐れて委託先社員がログから記録を削除・変更したことが原因 ~ JAL「手荷物当日配送サービス」システム障害

  2. L2 スイッチでゼロトラストを実現、「セキュリティ予算」でなく「ネットワーク機器予算」で導入 ~ パイオリンクが語る超現実解

    L2 スイッチでゼロトラストを実現、「セキュリティ予算」でなく「ネットワーク機器予算」で導入 ~ パイオリンクが語る超現実解PR

  3. 厚生労働省初動対応チームの派遣を受け対応 ~ 白梅豊岡病院にランサムウェア攻撃

    厚生労働省初動対応チームの派遣を受け対応 ~ 白梅豊岡病院にランサムウェア攻撃

  4. アドバンテストのネットワークに不正アクセス、ランサムウェア展開可能性

    アドバンテストのネットワークに不正アクセス、ランサムウェア展開可能性

  5. みずほリサーチ&テクノロジーズが経済産業省から受託したアンケート情報を混在して環境省に納品、ホームページで公開

    みずほリサーチ&テクノロジーズが経済産業省から受託したアンケート情報を混在して環境省に納品、ホームページで公開

ランキングをもっと見る
PageTop