Apache ActiveMQ における遠隔からの任意のコード実行につながるシリアライズデータが操作可能となる脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2026.01.03(土)

Apache ActiveMQ における遠隔からの任意のコード実行につながるシリアライズデータが操作可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

2023 年 10 月に、Apache ActiveMQ にて遠隔コード実行につながる脆弱性に対するエクスプロイトコードが公開されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
(イメージ画像)
(イメージ画像) 全 1 枚 拡大写真
◆概要
 2023 年 10 月に、Apache ActiveMQ にて遠隔コード実行につながる脆弱性に対するエクスプロイトコードが公開されています。攻撃者に脆弱性を悪用されてしまった場合は、Apache ActiveMQ サーバの実行権限で侵入されてしまいます。アクセス制御やソフトウェアのアップデートにより対策しましょう。

◆分析者コメント
 脆弱性は、Apache ActiveMQ サーバの OpenWire プロトコルが使用する TCP ポート(デフォルトでは 61616/tcp)に接続可能な任意の利用者が悪用可能なものです。ソフトウェアの性質上、インターネット上に公開して用いられるものではありませんが、その他の手法により組織内ネットワークへの侵入に成功した攻撃者が、侵入範囲の拡大に悪用する可能性があります。ネットワーク制御の見直しによる軽減策や、ソフトウェアアップデートによる根本的な対策を実施しましょう。

◆深刻度(CVSS)
[CVSS v3.1]
9.8
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2023-46604&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST

◆影響を受けるソフトウェア
以下のバージョンの Apache ActiveMQ が当該脆弱性の影響を受けます。

* Apache ActiveMQ バージョン 5.18.0 以上 5.18.3 未満
* Apache ActiveMQ バージョン 5.17.0 以上 5.17.6 未満
* Apache ActiveMQ バージョン 5.16.0 以上 5.16.7 未満
* Apache ActiveMQ バージョン 5.15.16 未満のバージョン 5.15 系
* Apache ActiveMQ Legacy OpenWire Module バージョン 5.18.0 以上 5.18.3 未満
* Apache ActiveMQ Legacy OpenWire Module バージョン 5.17.0 以上 5.17.6 未満
* Apache ActiveMQ Legacy OpenWire Module バージョン 5.16.0 以上 5.16.7 未満
* Apache ActiveMQ Legacy OpenWire Module バージョン 5.8.0 以上 5.15.16 未満

◆解説
 様々なプロトコルによるメッセージの送受信を中継するサーバソフトウェアである Apache ActiveMQ に、データの検証不備に起因する任意のコード実行の脆弱性が報告されています。

 脆弱性は、OpenWire プロトコルメッセージを処理する関数の、入力値の検証不備に起因するものです。脆弱性が存在する Apache ActiveMQ では、入力値の XML ファイルの検証が不十分であるため、プロセスを起動する命令が定義された XML ファイルをそのまま解釈して処理してしまいます。攻撃者は当該脆弱性を悪用して、対象ホストに悪意のある XML ファイルを読み込ませて、遠隔から Apache ActiveMQ の実行権限で任意のコマンドが実行可能です。

◆対策
 ソフトウェアのバージョンをアップデートすることにより対策してください。アップデートが困難である場合は、Apache ActiveMQ サーバの OpenWire プロトコルが使用する TCP ポート(デフォルトでは 61616/tcp)へのアクセス元を制御することで、脆弱性を悪用される可能性を低減できます。

◆関連情報
[1] Apache ActiveMQ 公式
  https://activemq.apache.org/security-advisories.data/CVE-2023-46604-announcement.txt
[2] AttackerKB
  https://attackerkb.com/topics/IHsgZDE3tS/cve-2023-46604/rapid7-analysis
[3] National Vulnerability Database (NVD)
  https://nvd.nist.gov/view/vuln/detail?vulnId=CVE-2023-46604
[4] CVE Mitre
  https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-46604
----------------------------------------------------------------------
◆エクスプロイト
 以下の Web サイトにて、当該脆弱性を悪用して遠隔からの任意のコード実行を試みるエクスプロイトコードが公開されています。

  GitHub - SaumyajeetDas/CVE-2023-46604-RCE-Reverse-Shell-Apache-ActiveMQ
  https://github.com/SaumyajeetDas/CVE-2023-46604-RCE-Reverse-Shell-Apache-ActiveMQ

//-- で始まる行は執筆者によるコメントです。

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 元国土交通省職員ら、「アイコラ」をサイトに掲載し逮捕

    元国土交通省職員ら、「アイコラ」をサイトに掲載し逮捕

  2. 41歳コンビニ店長の転職

    41歳コンビニ店長の転職PR

  3. fjコンサル「キャッシュレスセキュリティレポート 2023年1Q」公表、カード情報流出件数 173,332件

    fjコンサル「キャッシュレスセキュリティレポート 2023年1Q」公表、カード情報流出件数 173,332件

  4. 保証人に送付した学費請求書の住所に誤り、個人情報が漏えい(横浜市立大学)

    保証人に送付した学費請求書の住所に誤り、個人情報が漏えい(横浜市立大学)

  5. HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

    HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

ランキングをもっと見る
PageTop