「baserCMS」にOSコマンドインジェクションなど複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ | ScanNetSecurity
2024.04.28(日)

「baserCMS」にOSコマンドインジェクションなど複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ

IPAおよびJPCERT/CCは、baserCMSユーザー会が提供する「baserCMS」に複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月27日、baserCMSユーザー会が提供する「baserCMS」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

 影響を受けるシステムは次の通り。

・baserCMS 5.0.8 およびそれ以前のバージョン

 これらのバージョンには、次の脆弱性が存在する。

・サイト内検索機能における反射型クロスサイトスクリプティング(CVE-2023-44379)CVSS v3基本値:6.1
・コンテンツ管理機能における格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2024-26128)CVSS v3基本値:5.4
・OS コマンドインジェクション(CVE-2023-51450)CVSS v3基本値:8.1

 想定される影響は各脆弱性により異なるが、次のような影響を受ける可能性がある。

・当該製品を使用しているサイトにアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される(CVE-2023-44379)
・当該製品の管理画面にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される(CVE-2024-26128)
・遠隔の第三者によって、任意のOSコマンドを実行される(CVE-2023-51450)

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。この脆弱性は、「baserCMS 5.0.10」で修正されている。

 これらの脆弱性は、次の方々によりIPAに報告された。
・内田裕介氏(CVE-2023-44379)
・GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社の石井健太郎氏(CVE-2024-26128)
・谷崎俊介氏(CVE-2023-51450)

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  2. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  3. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  4. タカラベルモントの海外向けウェブサイトのサーバがフィッシングメール送信の踏み台に

    タカラベルモントの海外向けウェブサイトのサーバがフィッシングメール送信の踏み台に

  5. 重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

    重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

  6. 研究開発の推進責務が撤廃ほか ~「NTT法」改正法律成立を受け NTT がコメント

    研究開発の推進責務が撤廃ほか ~「NTT法」改正法律成立を受け NTT がコメント

  7. RoamWiFi R10 に複数の脆弱性

    RoamWiFi R10 に複数の脆弱性

  8. 2024年第1四半期 IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況、サポート詐欺被害時の漏えい可能性判断ポイントほか

    2024年第1四半期 IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況、サポート詐欺被害時の漏えい可能性判断ポイントほか

  9. スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談

    スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談PR

  10. 脆弱性診断自動化ツール「AeyeScan」を基盤に「診断マネジメントプラットフォーム」を提供

    脆弱性診断自動化ツール「AeyeScan」を基盤に「診断マネジメントプラットフォーム」を提供

ランキングをもっと見る