サイバー兵士が「主要戦力」に昇格 ~ 米国防総省がサイバー攻撃実施を公然と認める | ScanNetSecurity
2026.09.29(火)

サイバー兵士が「主要戦力」に昇格 ~ 米国防総省がサイバー攻撃実施を公然と認める

 トランプ大統領は記者会見で以前、次のように鼻高々で自慢していた。「ベネズエラ侵攻の夜、首都カラカスは真っ暗な闇に包まれた。我々の特別な専門技術(編集部註:サイバー攻撃による停電を示唆)で街の電気を消したからだ。暗闇の中でアメリカ軍は敵に致命的な一撃を与えた」と。

 口の軽い大統領が自己の虚栄心を満たすために軍事機密をベラベラ喋ってしまったものだから、ペンタゴンも最早観念して「はいはい、うちのハッカーも頑張りました」と最初から白状するようになったのかもしれない。

国際 TheRegister
https://www.war.gov/News/Transcripts/Transcript/Article/4418959/secretary-of-war-pete-hegseth-and-chairman-of-the-joint-chiefs-of-staff-gen-dan/
https://www.war.gov/News/Transcripts/Transcript/Article/4418959/secretary-of-war-pete-hegseth-and-chairman-of-the-joint-chiefs-of-staff-gen-dan/ 全 1 枚 拡大写真

 米国防総省(ペンタゴン)が、ついにサイバー攻撃を「自分たちがやりました」と堂々と認めた。これは歴史的な方針転換だ。イランへの攻撃において、サイバー兵士たちが重要な役割を果たしていることを公式に白状したのだ(編集部註:アメリカ合衆国は、Stuxnet など、明らかに国家としてのサイバー攻撃を実施しまくってきたにも関わらずこれまでずっと曖昧にしてきた)。

 統合参謀本部議長のダン・ケイン大将は月曜日(編集部註:2026年3月2日)の記者会見で、陸海空などの従来の軍事領域とまったく同列にサイバー作戦を語った。この会見は、ケイン大将とピート・ヘグセス国防長官が「オペレーション・エピック・フューリー」(編集部註:「壮大な怒り作戦」の意、トランプ政権下で「国防省」を「戦争省」と呼び始めた流れで付けられた作戦名)の状況を説明するために開いたものだ。

 「陸、空、海、そしてサイバー、あらゆる領域において米統合軍は、イランの戦闘作戦を遂行・維持する能力を混乱、劣化、拒否、破壊するために設計された、同期的かつ多層的な効果を提供した」とケイン大将は述べた。

 米サイバー軍団(CYBERCOM)と宇宙軍(編集部註:Space Command、人工衛星破壊、通信妨害、GPS 攪乱など宇宙領域での軍事作戦を担当)の作戦要員がイラン侵攻の先陣を切った。「非物理的効果を多層的に展開し、イランを混乱させ、劣化させ、盲目にした」とケイン大将は付け加えた。「宇宙軍とサイバー軍の連携作戦は、作戦地域全体の通信とセンサーネットワークを効果的に破壊し、敵は見ることも、調整することも、効果的に対応することもできない状態に陥った」

《The Register誌特約記事》

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. モンベル・グローバルサイトに不正アクセス、最大15名分の個人情報が第三者に不正に取得された可能性

    モンベル・グローバルサイトに不正アクセス、最大15名分の個人情報が第三者に不正に取得された可能性

  2. 商船三井クルーズで営業情報を保存した外部記憶媒体を紛失、就航準備中のクルーズ船「MITSUI OCEAN SAKURA」の船内で保管

    商船三井クルーズで営業情報を保存した外部記憶媒体を紛失、就航準備中のクルーズ船「MITSUI OCEAN SAKURA」の船内で保管

  3. 「脱 VPN」ができない医療機関に向けた VPN 機器を守るための 3 つの現実解を提言

    「脱 VPN」ができない医療機関に向けた VPN 機器を守るための 3 つの現実解を提言

  4. 不正プログラム設置 ~ 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻ウェブサイトに不正アクセス

    不正プログラム設置 ~ 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻ウェブサイトに不正アクセス

  5. 「スマレジEC・リピート」「スマレジEC・B2B」に不正アクセス、一部の個人データが閲覧・取得された可能性

    「スマレジEC・リピート」「スマレジEC・B2B」に不正アクセス、一部の個人データが閲覧・取得された可能性

ランキングをもっと見る
PageTop