大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所(NII)は6月10日、ディープフェイク検知プラットフォーム「SYNTHETIQ VISION」の機能を大幅に拡張したと発表した。
「SYNTHETIQ VISION」は、NIIが開発する、AIによって生成された画像・映像を識別するための検知プラットフォームで、最先端の深層学習モデルを用い、肉眼では判別困難な生成AI特有の痕跡を検出する。
今回のアップデートで、従来の「顔画像・映像」の検知に加え、SNS等で社会問題化している「災害画像」をはじめとする一般画像の真偽判定が可能となった他、基盤技術としてコンテナオーケストレーションシステム「Kubernetes」を採用しクラウド対応したことで、大量のデータを高速かつ柔軟に処理できるスケーラビリティを確保している。
アップデート内容は下記の通り。
1.顔画像から「一般画像・災害画像」へ検知対象を拡大
これまでは、主に人物の顔に特化した検知アルゴリズムを搭載していたが、最新のアップデートで建物、風景、災害現場といった「一般画像(非人物画像)」の検知に対応。生成AI特有のアーティファクト(計算の痕跡)を解析し、偽の洪水や火災、建物の損壊画像の真偽を高い精度で判定する。
2.検知エンジンのアーキテクチャを刷新し「Kubernetes」を活用したクラウドネイティブな構成へと移行。
オートスケーリングによる高速・大量処理:検知リクエストの増減に応じて計算リソースを自動的に最適化。
高い可用性と柔軟な運用:コンテナ化された検知エンジンをKubernetes上で管理することで、システムの安定稼働を実現。
