クラッカー、クレジットカード情報を盗みセキュリティ不備に警鐘を鳴らす
1月31日の夜、クラッカーが某オンラインサイトの販売データベースから
5000以上のクレジットカード番号を盗み、そこから約1000人分のクレジットカード番号を自身の個人サイトに掲載した。
そのクラッカーのサイトはXoom.comにより運営されている。
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5000以上のクレジットカード番号を盗み、そこから約1000人分のクレジットカード番号を自身の個人サイトに掲載した。
そのクラッカーのサイトはXoom.comにより運営されている。
InternetNews.comによると、2月1日の午前中インターネット・サービス・プロバイダであるXoom.comは掲載されたカード情報が盗まれたものであるという通報を受け、サイトからそれらの情報を削除した。しかし同日の午後、クラッカーはGeoCitiesに再び現れ、そこで投稿したクレジットカード番号はマイクロソフト社のBill Gates会長のものであると主張した。
このクラッカーは似たような悪ふざけ事件を他にも起こしており、足跡を辿っていくと1月上旬にさかのぼる。CDUniverseに侵入し同社から金をゆすり取ろうとした事件だ。しかしクラッカーは、その動機について単に教育的なものだとするメッセージを自身のXoomのサイトに掲載した。“いつの日か、人々は商売を始める前に自分たちのサイトを正しく開設するようになるだろう。でなければ、私はネットへの投稿に終止符を打つことができない。”
またクラッカーはもう一つのメッセージで、マイクロソフト社のリレーショナル・データベースSQLサーバの脆弱性を利用したことを仄めかした。しかしNTBugtraqメーリングリストを運営しているRuss Cooper氏は、SQLサーバは標準インストールでいくつかのファイルを全世界のネット上において読み取り可とするけれども、SQLサーバが本質的に脆弱であるという点については否定した。さらに「殆どの商業ソフトウェア・パッケージは緩やかか、もしくは許可の設定なしにインストールするため簡単にそれらを動かし、そして使用不能にすることができる。しかし大抵の人は何もしない」と語った。
Hacker News Networkは2月1日午前中にクラッカー侵入の通報を受けた。
Hacker Newsの運営者でありコンサルティング会社@Stakeのセキュリティ専門家でもあるSpace Rogue氏によると、セキュリティ専門家がデータをインターネットに接続されていない安全なサーバに移すよう繰り返し警告したにもかかわらず、被害に遭ったサイトは依然としてクレジットカード番号をウェブサーバ上に保管していた。「この件を常識では考えられないと思うかもしれないが、我々の元には一週間おきに攻撃を受けたとか脆弱性のある電子商取引サイトが通報される。一体いつになったらセキュリティに関して学ぶのか、私には見当もつかない」と同氏は述べた。
《ScanNetSecurity》